客に人生の新たなステージ、つまりSPRING(春)を提供する

株式会社スプリックス取締役副社長 常石博之氏

教育分野において、誠実にかつ科学的に、目の前の課題をひとつひとつ着実に解決するような活動をしているベンチャー企業の株式会社スプリックス。
取締役副社長の常石氏にサービスの魅力やスプリックスで求めている人材などを語ってもらいました。

常石博之氏

取締役副社長
常石博之氏

広島県呉市生まれ(横浜育ち)
慶應義塾大学(経済学部)卒
三菱銀行(現:三菱東京UFJ銀行) 本部営業企画・本店営業部を経てスプリックスへ。
趣味:子供のためにミッキーマウスのテーマ曲を弾くこと。学生時代にはラグビー・アメフト部に所属。座右の銘は『仁義』『武士道』

株式会社スプリックス

株式会社スプリックス
http://sprix.jp/

設立
1997年01月
社員数
約2,000名(正社員271名)

《 事業分野 》
教育・Edtech
《 事業内容 》
教育IT事業、個別指導事業、教育コンテンツ事業、生涯教育事業

誠実で科学的な教育サービスでオンリーワンかナンバーワンを目指しています。

アマテラス:

『株式会社SPRIX』はどんな社会的課題を解決する会社でしょうか?

株式会社スプリックス 取締役副社長 常石博之氏(以下敬称略):

教育分野において、顧客に人生の新たなステージ、つまりSPRING(春)を提供しようということで立ち上げたのがSPRIXという会社です。創業の地は新潟県の長岡市。とても雪深いところです。ですので、私たちにとっての「春」は、おそらく他のあたたかい地域の方がお持ちの「春」のイメージよりもずっと晴れ晴れとしていて、「とても」思い入れの強いものです。私たちは「社会的課題を解決」というような大上段に構えるというよりは、教育分野において、誠実にかつ科学的に、目の前の課題をひとつひとつ着実に解決するような活動をしているベンチャーです。
たとえば、森塾という個別指導の学習塾。塾に求められることは
①成績を上げること
②志望校にきっちりと合格していただくこと

その「ど真ん中」のニーズを正面からとらえ、サービスマネジメント、オペレーションコントロールの理論を駆使しながら、さまざまな成果を計測し、細かな改善を長期間にわたって積み重ねるようなスタイルを採ります。雪国発の会社ですので、このような地味な作業をする文化が根付いたのかも知れませんね。

またたとえば、吉本興業さんにご協力いただいて開発した、お笑い芸人が授業をする「楽しく学べるシリーズ」も奇をてらったわけではなく、上記と同様なアプローチから生まれてベストセラーになっています。生徒は、授業の映像を見れば成果に繋がりやすいのですが、実はその「見る」という行動自体に個人差がある。つまり、意識の高い生徒は見るけど、そうでない生徒は見ない。ただそれだけのことでした。ですので、まず「見る」ことを担保するために、さまざまな実験を重ね、最終的に最新の映像技術(テレビ局が視聴率を獲得する技術など)を取り入れ、面白い授業にするならプロの芸人さんがいいだろうということにたどりついたのです。

アマテラス:

目指す形、成功の定義とは?

常石博之:

上記のように、「誠実にかつ科学的に」というアプローチを採用します。そして目指すかたちとしては、奇をてらって小銭をかすめ取るようなビジネスではなく、顧客のニーズを真正面からとらえ、少しずつ付加価値を高める活動を積み上げ、継続することで結果として圧倒的な付加価値を提供するというのが私たちのスタイルです。個人的には「万里の長城」を見ると心が震えますね^^

成功の定義は全ての事業で「オンリーワン」または「ナンバーワン」になるということ。これらの定義はドメインの切り取り方によってさまざまですが、幸い現在私たちが展開しているビジネスはこの成功の定義に当てはまっています。ビジネスの立ち上げの際には、必ずこの視点で考えますし、事業の継続・撤退のジャッジも全てこの視点で考えています。

アマテラス:

既存お客様(個人・法人)が他社ではなく御社のサービスを利用している主な理由は何でしょうか?

常石博之:

誠実で科学的な教育サービスが、オンリーワンかナンバーワンであるということですので、一定の顧客からはおのずと良い評判をいただくということになります。別の視点からとらえると、私たちのプロモーションスタイルはおのずと「プル」型になります。強いサービスを地味にそして着実に開発する技術がありますので、今のところ「プッシュ」することはほとんどありません。もちろん、社内には「エスキモーにアイスを売る」ことができる猛者が何人もいますが、まだあまり出番はありません。。。

アマテラス:

他社との差別化ポイント(他社にできなくて御社ができること)は何でしょうか?

常石博之:

上記の①オンリーワン・ナンバーワン思考、②誠実で科学的なアプローチより、差別化された教育コンテンツやサービスが開発されます。また、中でも特に、オペレーションコントロールの理論をもとにした、「人の動き」をコントロールする技術力はSPRIXのコア技術かも知れません。職人肌の講師も素晴らしいと思うのですが、再生産性や拡がりの面で難がありますので、それでは規模の面でナンバーワンになりにくいと考えています。もともと力のある講師の行動を記録・分析して、パーツに分解し、数々の実験を通じて、成果に繋がる行動とそうでない行動に分け、再度コアとなる行動をパッケージしてマニュアル化をする。例えばこんな感じです。また、マニュアルもただ厚くするだけではなく、「Better」の項目を極限まで削り「Must」の項目だけをパッケージするといった、地味な作業を科学的にそして継続的に実施するということです。

アマテラス:

競合はどのような会社になるのでしょうか?

常石博之:

もちろん「5つの力」の1ファクターですが、SPRIXではあまり競合を意識しないようにしています。目の前の顧客に真摯に向き合い、誠実なサービスを一から構築するようなスタイルを採ります。ただ逆に、競合の企業さんからは「かなり」意識されているようですね^^;

また、別の観点からになりますが、「変化し続ける」ことが本質的な競合対策になると思っています。(不遜な言い方で恐縮ですが)SPRIXは競合企業からマークされる存在ですが、なぜ他社が追い付けないのか。それは、上記のような地味な作業を継続してサービスを開発していますので、常に私たちは変化をしているからです。社員の方々から毎週「改善提案」を集め、即座にジャッジし、Doする文化・仕組みがあるということです。

アマテラス:

スプリックスがターゲットしている市場規模の大きさは?

常石博之:

日本国内の学習塾市場は1兆円弱。微増という感じですが、海外や、今後新たに拡大すると見込まれるwebやモバイル媒体を経由した市場を含めると、その10倍や100倍はあると思っています。
私たちはベンチャーですので、市場規模を意識するというよりは、そのトレンド(拡大しているか縮小しているか)を意識することの方が多いです。

アマテラス:

今後の新規事業、Eラーニング展開については?

常石博之:

詳しいことはお伝えできないのですが、「海外」と「web」は私たちにとって重要なキーワードです。日本国内のみで事業展開をすること自体にリスクがありますし、今後新たにひろがるwebやモバイルの有望なチャネルに投資しないこと自体にもリスクがあると考えています。

アマテラス:

直近、中長期の経営課題は?

常石博之:

直近も中長期も一緒で「人材」に尽きます。比較的競争力のあるサービスの開発力があっても、その展開を担う優秀な人材がいなければ広がりませんし、数々の改善案を社内で蓄積していても、それを具現化する開発メンバーがいなければ意味がないということです。

アマテラス:

御社で活躍している人材(もしくはイメージ)は?

常石博之:

自慢話をさせていただくようで恐縮ですが、ジェネラリストもいれば、特定の能力に秀でたスペシャリストも含め、私なんかより優秀なメンバーが多く集まってくれています。弊社には、さまざまな方が活躍できる舞台が沢山ありますが、活躍している方に共通するのは①SPRIXの理念に心から共感していただいている方、②また教育の会社ですので人のココロを感じ取れるコミュニケーション能力のある方、そして③仕事を「楽しみながら」汗をかこうという意思のある方のような気がします。

「楽しさ」についてはこだわる社風かも知れません。仕事の内容が楽しいことはもちろんですが、単純に職場が楽しい方がいいですよね?それだけのことですが、「とても」重視しています。楽しい職場は与えられるものではなく、一人一人が「楽しくしよう」という意思を持つことが大切だと考えていますので、この意味をご理解いただける方は、SPRIXに馴染みますし、リーダーシップも発揮しやすいと思います。例えば、誰かがちょっとしたギャグを言ったとして、それがあまり面白くなかったとしても、ちゃんと笑ってあげる。。。そんなメンバーが多い会社です。
また、藤岡さんがブログやさまざまな講演で提唱されている「ベンチャー企業に向いている人はどんな人?」の内容には強く共感します。詳しくは触れませんが、一度熟読されることを「個人的に」おススメします^^

アマテラス:

スプリックスが今、強く求める人材は?

常石博之:

ビジョナリーカンパニーの受け売りのようで恐縮ですが、「優秀な方はまずバスに乗っていただく」方針です。上記とかぶりますが、私たちと一緒に、教育というフィールドで顧客に人生の新たなステージ(春/SPRING)を提供していこうという想いにご共感いただける方を「強く」求めています。
独立志向のある方ももちろん歓迎いたしますが、弊社の創業社長である平石の想いや創業経緯をよくご理解いただければ、理念を掲げて「0→1」を創業する人と、チームプレイで「1→10」を推進する人の「違い」はご理解いただけるかも知れません。私も、平石と出会って、彼の「0→1」の迫力を感じ、自分は「1→10」のタイプだなと、ある意味謙虚に気付かされた経験があります。
藤岡さんは弊社のことをよくご理解いただいていますので、詳しくは藤岡さんまでお問い合わせください^^

アマテラス:

常石さんありがとうございました!

この記事を書いた人

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藤岡 清高

株式会社アマテラス代表取締役社長。iU 情報経営イノベーション大学客員教授。 東京都立大学経済学部卒業後、新卒で住友銀行(現三井住友銀行)に入行。法人営業などに従事した後に退職し、慶應義塾大学大学院経営管理研究科を修了、MBAを取得。 2004年、株式会社ドリームインキュベータに参画し、スタートアップへの投資(ベンチャーキャピタル)、戦略構築、事業立ち上げ、実行支援、経営管理などに携わる。2011年に株式会社アマテラスを創業。 著書:『「一度きりの人生、今の会社で一生働いて終わるのかな?」と迷う人のスタートアップ「転職×副業」術』

株式会社スプリックス

株式会社スプリックス
http://sprix.jp/

設立
1997年01月
社員数
約2,000名(正社員271名)

《 事業分野 》
教育・Edtech
《 事業内容 》
教育IT事業、個別指導事業、教育コンテンツ事業、生涯教育事業