データと先端技術で「みんなが健康で幸せになれる世界」を実現する

株式会社ヒューマノーム研究所 代表取締役CEO 瀬々潤氏

株式会社ヒューマノーム研究所は、「人間とは何か」をテーマに、最先端人工知能(AI)技術の開発・活用と、健康のあり方を変えるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することにより、人間とそれを取り巻く環境を理解し、個々が自分らしく楽しく暮らせる健康社会を実現する研究所です。
多様な共同研究、ヒトデータの計測・収集、初心者向けAIツールの開発、幅広い層に対応する教材開発、AI事業の初期を支えるコンサルティングなど、AI・データサイエンス事業のあらゆるフェーズに関わり、様々な知見と技術を提供しています。

代表取締役社長の瀬々潤氏は大学時代にまだ黎明期だったITベンチャー業界で働き、そのワクワク感に魅せられたそうです。大学院や産業技術総合研究所等で機械学習の第一人者としてキャリアを重ねた後、ヒューマノーム研究所を起業されました。

本インタビューではベンチャーの世界との出会い、アカデミアの世界を飛び出して起業家となった経緯や今後の展望まで詳しく伺いました。瀬々氏の「人々の健康で幸せな生活に貢献するために、自分たちの技術を少しでも広めたい」という一貫した思いが伝わって来る、素敵なインタビューになりました。

瀬々潤氏

代表取締役CEO
瀬々潤氏

東京大学大学院新領域創成科学研究科 博士(科学)。
東京大学助教、お茶の水女子大学・准教授、東京工業大学・准教授、産業技術総合研究所・研究チーム長を歴任。機械学習・数理統計の手法および生命科学の大規模データ解析を専門とする。米国計算機学会のデータマイニングコンテストKDD Cup2001優勝、Oxford Journals-JSBi Prize受賞。

 株式会社ヒューマノーム研究所

株式会社ヒューマノーム研究所
https://humanome.jp/

設立
2017年10月
社員数
16名 (2023年4月1日現在)

《 Mission 》
AIと最新テクノロジーで、健康社会を実現する
《 事業分野 》
ヘルスケア・AIサービス
《 事業内容 》
ヒトの理解に関連する学術的統合解析技術の研究開発等

MSXと出会い、プログラミングに夢中になった子供時代

アマテラス:

はじめに、瀬々さんの生い立ちや、現在の仕事に繋がるような原体験などについてお聞かせいただけますか?

株式会社ヒューマノーム研究所 代表取締役CEO 瀬々潤氏(以下敬称略):

クレヨンしんちゃんで有名になった埼玉県春日部市出身です。学校から帰ったらランドセルを放り投げて遊びに行くような子供でした。父はコピー機を修理する仕事をしており、いつも手を真っ黒にしてメカを触っている姿を見ていました。私が機械好きなのは、父の影響だと思います。

原体験として思い出すのは、小学生高学年の頃に親からもらったMSXというパソコンとの出会いです。プログラムを打ち込み動かすという面白さに夢中になりました。中学時代はハマり過ぎて他のことが手につかなくなり、「パソコンを取るのか、勉強を取るのか」と親に迫られる状況に。その頃から凝り性で、ものづくりが大好きな子供だったのだと思います。

大学に入学したのは1995年、まさにインターネット元年というタイミングでした。インターネットが世の中に急速に広がり、コミュニケーションツールがポケベルからPHS、そして携帯電話と変わって行く様を目の当たりにし、「大きな技術はこんなにも世の中を変えるのか」と感嘆したことを覚えています。

ベンチャーのワクワク感を経験した大学時代

瀬々潤:

学生時代は複数のベンチャー企業でアルバイトをし、プロジェクトを運営しました。ベンチャーが市民権を得る遥か前、まだYahooでさえ黎明期でしたが、起業した先輩を手伝ったりしながら「会社ってこんな風にスタートするのか」と学ばせてもらいました。新しい事業がスタートするときの「行くぞ」という高揚感やベンチャーならではのワクワクする面白さを経験できたことは間違いなく現在の仕事に繋がっています。

アマテラス:

かなり早い段階でベンチャーの世界を経験されていますが、そのチャレンジ志向はご家庭の教育方針などが影響しているのでしょうか。

瀬々潤:

両親は逆に安定志向が強く、東京大学に入学する際も「東大より医学部に行って欲しい」と言われたくらいなので、教育方針等の影響はなかったと思います。

振り返って「ここがターニングポイントだったかもしれない」と思うのは、高校時代に参加した「数理の翼」のセミナーです。フィールズ賞を受賞した数学者・広中平祐先生が始めた、数学が好きな高校生や大学生が集まり著名な研究者の講義を受けたり研究発表を行ったりする合宿セミナーです。そこで出会った天才的な才能の持ち主たちに衝撃を受け、それと同時に「この面白い人たちが能力を発揮できるような場所、才能を融合できるような場所を作ってみたい」という思いが芽生えました。

まずは研究の道に進み、順調にキャリアを重ねる

アマテラス:

大学卒業後はアカデミアの世界に進まれたのですね。

瀬々潤:

ベンチャー起業も考えたのですが、研究も同じくらい面白いと感じたことで、ひとまず研究の道に進んでみることにしました。

多くの人がアカデミアとベンチャーを別物として話をしますが、私の中では割と近い存在で、研究室の運営とベンチャーの経営に大きな違いはないと感じています。ベンチャーで働く楽しさを知ったことで大企業に就職するイメージは全く湧かず、安定を望む親の期待には応えられませんでした。

博士課程では機械学習アルゴリズムの開発と生命科学分野での共同研究を行い、修了後はお茶の水女子大学や東工大でPI(Principal Investigator:研究室の主宰者、研究責任者)、産業総合研究所で研究チーム長などを務めました。いずれも、そこに私自身の強い意志があったというよりは、恩師や先輩、友人などに背中を押されて決まったもので、周囲の人に助けられて順調にキャリアを積めたことに感謝しています。

インタビューはヒューマノーム研究所オフィスにて行った。瀬々氏(左)とインタビュアーの弊社藤岡(右)

「世の中に後れを取らないスピード感で研究がしたい」と起業を決意

アマテラス:

ヒューマノーム研究所の起業に至る経緯を教えて下さい。

瀬々潤:

アカデミアにいると「新しい技術を作って論文を書く」こと、いわば「研究を継続するための論文」が日常となり、新技術の影響範囲がアカデミアの世界に留まってしまうことがありました。研究と実社会がどんどん乖離し、自分が社会と関係のないところで動いている怖さを感じるようになりました。
そんな日常を脱却し、「この面白い技術を世の中に広め、人々の役に立ちたい」と思ったことが起業の1つのきっかけです。

世の中の流れに後れを取らないスピード感で研究がしたいと考えたことも大きな理由です。
データサイエンスの盛り上がりやインターネット・IoTの発展により、研究の主戦場は大学から企業に移りつつあります。生命科学でも次世代シーケンサー(※数千~数百万ものDNA分子の同時配列決定を可能とする基盤技術)やシングルセル解析(※ひとつの細胞に含まれる全遺伝子の発現量を定量解析する手法)等の機器に代表されるように、研究が企業発の新機材に支配され始めました。
私が東工大から産総研に移ったのも「より自由度の高い研究を」という思いが理由でしたが、世の中の流れは想像以上に速く、「同じスピードで研究するなら起業するしかない」という結論に至りました。

アマテラス:

産総研で研究を続ければ資金面での心配はありません。そういう面で迷いはありませんでしたか?

瀬々潤:

実は10年ほど前から、国からの研究助成金が企業にも支給されるようになりました。私が産総研で行っていたプロジェクトの一部を今の会社に移管し、研究の所属が産総研からヒューマノーム研究所になったという経緯があり、創業直後は国から助成を得てスタートすることができました。国がベンチャー企業へ研究資金を提供する門戸を開いてくれていたお陰です。

また、当社はスタート時に株式会社リバネスにサポートをいただきました。
リバネスCEOの丸幸弘さんとは学生時代からの付き合いです。リバネス起業後も時折やり取りする中で「そろそろ自分も会社を作ろうかと思っている」という話をしたところ、ぜひ一緒にやろうとお声掛けいただきました。そういった意味では、ほぼ自己資金とは言え創業段階で国とリバネスから一定のサポートが約束されているという大変恵まれた環境だったと思います。

新しい概念を出しただけではお金は稼げない

アマテラス:

ヒューマノーム社創業から5年半が経過しましたが、ここに至るまでに様々な壁に突き当たって来られたと思います。最も苦労されたのはどんな部分でしたか?

瀬々潤:

事業の立ち上げと拡大には苦労しましたし、今でも難しいと感じています。
特に困難を感じたのは、新しいことに一緒にチャレンジしてくれる会社がなかなか見付からなかったことです。機械学習やノーコード系のプロダクト等の新しい概念に対して「面白いね」と言ってくれる人はいても「お金を出すよ」と言ってくれる人は本当に少なく感じています。
新しいことは短期的な利益や業務効率化に直結しないことも多いので、メリットを感じていただくことが難しいのだと実感しました。

ある程度予想はしていたものの、正直ここまでとは思わず最初は悩みました。
しかし、新しい概念を出しただけではお金は稼げません。それまでの人の繋がりなどを頼りつつ、受託とプロダクトの中間、お客様のもやっとした困りごとに対して我々の技術やツールを利用して解決策の提案をする、という仕事を始めました。

初めは生物科学系を中心に取り組んでいましたが、最近は建築系など別業種のお客様から「AIを取り入れて何ができるか」といった相談を受けたりすることが増えて来て、少しずつ事業立ち上げのハードルを乗り越えつつあるという状況です。

アマテラス:

お客様を増やすために、どのような努力をされたのでしょうか。

瀬々潤:

初めは研究者仲間や付き合いのあった企業さん経由でお話をいただくことが大半でしたが、2年目くらいからは関係先以外からの相談も少しずつ増えて来たので、色々な提案をしながら地道にお客様を増やしています。

また、うちのメンバーもすごく頑張って情報発信してくれています。16人という社員数を考えるとホームページの発信量はかなり多い方だと思いますし、昨年はニュース記事も平均週1件ペースで配信しました。「こういうサービスを始めました」「こんなことをやりました」と発表できるものがそれだけあるということ、発信力のあるメンバーが揃っていることを誇りに思っています。

ヒューマノーム研究所が開発する初心者向けノーコードAI開発ツール2種

様々な役割の人が揃って、初めて経営は回るのだと知る

アマテラス:

仲間集めの壁に悩む経営者が多い中、そのような優秀なメンバーをどうやって集めたのでしょうか?

瀬々潤:

最初のメンバーは産総研の元同僚です。ベンチャーは未経験でしたが、元々とても能力の高い人だったので、新しい環境にもすぐに適応して育ってくれました。
副社長の佐藤とは共同研究に取り組んでいた関係で知り合い、「生体計測で人々の生活を幸せにしたい」という思いに共感した縁でジョインしてもらいました。あとは私の研究室にいた学生やアマテラス経由でのリクルーティングなど、色々な方法でコツコツと採用を進めています。

とは言え、私にとっても仲間集めは創業以来ずっと抱えている課題です。会社にはプロダクトを作る人・運用する人・営業・事務・経理等々あらゆる役割の人が必要で、全てのピースが揃って初めて経営が回ります。
経営者の立場になって初めて人集めの難しさを理解し、研究者を主宰しているときには、研究組織を支える様々な方々のサポートが見えていなかったのだと痛感しています。

また、当社には住民の生体計測の実施など純粋なITとは少し違った業務があるため、「ITだけではなく、生活に密着した部分にも魅力を感じてくれるITの人」を見付けるのが意外に大変です。現在のメンバーは生活に密着し、社会に役立つ仕事に魅力を感じて集まって来てくれており、大変心強く感じています。

アマテラス:

この激しい競争の中で、どのように技術力の優位性を保っていらっしゃるのでしょうか。

瀬々潤:

私がアカデミア出身のため、国立がん研究センターや医学系大学を含め様々な大学との繋がりが今でもあり、共同研究などを通じて最先端の技術や情報に触れながら事業を進めることができています。
一般的には企業と大学が先端技術の情報交換をするためには契約を結ぶなど、煩雑な手続きを踏むケースが多いですが、研究の勘所を知っているので共同研究をスムーズにスタートでき、我々の強みだと思っています。

福利厚生の充実がコロナ禍へのスムーズな対応に繋がる

アマテラス:

数年にも及ぶコロナ禍に苦しんで来た経営者は多いです。ヒューマノーム社ではどのような影響がありましたか?

瀬々潤:

在宅勤務が続いたことで社員間に距離が生まれたこと、それにより離職者が出てしまったことなど影響は少なからずありましたが、悪いことばかりでもありませんでした。

当社はスタートアップの中では珍しく福利厚生が充実した会社です。能力があればフルタイムで働けなくても活躍できる場所を作りたいという思いから、そういう方にも無理なく働いてもらえるシステム作りを心掛けて来ました。
現在も持病を抱えている人や定期的に通院が必要な人、子育て中で時短やリモートで働く人、そういう人達が大活躍してくれています。早くからリモートで働ける体制を整えていたことで、結果としてコロナ禍にも比較的スムーズに対応できた気がします。

一方で、バリバリ働いてくれているメンバーに業務が集中してしまう局面はどうしても発生するため、その人たちをどのようにサポートして行くかをしっかり考えなければと思っています。
コロナは落ち着いて来ましたが、全てのメンバーが能力を発揮できるような組織づくりに引き続き取り組んで行くつもりです。

データの面白さ、大切さに気付いてくれる人を1人でも増やしたい

アマテラス:

瀬々さんが描くヒューマノーム社の未来像を教えて下さい。

瀬々潤:

私たちの目指す健康社会の実現のためには「この会社っていつも面白いことやっているよね」と言ってもらえる会社を作ることが何より重要だと考えています。

現在当社は「プログラミングなしで開発できるノーコードAI解析ツール」や「先端デバイスを用いて生体計測を行い、解析結果をフィードバックするサービス」などを展開しています。一見全く違うサービスですが、私にとってこれは表裏一体で、計測データとAI解析技術の両方が揃って初めて「みんなが健康で幸せになれる世界」が見えてくると考えています。
どちらが欠けても私たちの目指す未来は実現しません。「どっちも面白いね」と皆さんに思い続けてもらえる、そういう会社にして行きたいと頑張っているところです。

アマテラス:

「面白いこと」を継続するにはどんな課題があると感じていらっしゃいますか?

瀬々潤:

そもそもデータの面白さに気が付いている人が世の中にまだまだ少ないということが大きな課題だと感じています。アマテラスでも「どんな人が登録しているか」「どんな業種からの求人が多いか」など日々データ収集されていると思いますが、一般的にはそこまでデータの重要性を意識して生活している人はまだそれほど多くありません。

データの面白さが浸透すれば「生体計測をすれば自分の健康に良いことが起こるかも」と積極的にデータ計測をする人も増えるでしょう。生体計測の解析結果を見ることにより、皆が自発的に「今日はちょっと早めに寝てみよう」「もう少し運動しよう」と健康的な生活を送るようになる、そんな世界の実現に向けてお手伝いができればと思っています。

多くのデータが集まればさらに皆にとって面白いアイデアが生まれるという好循環も期待できます。この「データって面白い!」というワクワク感を感じてくれる人を1人でも増やすことが私たちのチャレンジだと考えています。

バーベキューでの集合写真

データの見える化は人々の行動を変える

アマテラス:

フィンテックスタートアップの方から「個人の方が支出管理アプリをインストールするだけで、年間30万円以上節約できるケースが多い」と聞きました。データの見える化は意識の高まりや行動の変化を促すということですね。

瀬々潤:

はい、生体計測の現場でも同様の印象を抱いています。私たちは被験者の日常が知りたいのですが、デバイスを身に付けるとどうしても「計測されている」という意識が芽生えるらしく、行動が健康的になる傾向があります。

以前にがん患者さん達を計測させてもらったときに、SNSを通じて各人の歩数を見える化するという試みを行ったことがあります。
すると、「今日は病院から〇〇まで歩いた」「雨だから歩けなかった」等のコミュニケーションが生まれ、先生から「免疫を高めるために歩きましょう」と言われても効果の実感が薄かった患者さんたちに「歩こう」という共通認識が生まれて頑張れた、という話がありました。素晴らしいデータの使い方の1つですよね。

使い方によっては楽しくも苦しくもなり得るものですが、苦しい部分も含めてデータは自らを知り、幸せに繋げていくことができる大切なものなのだと理解してもらえるよう、遠回りかもしれませんが今後も地道に努力を続けて行こうと思っています。

それぞれが自分の強みや専門性を持ちつつ、お互いを高められる組織に

アマテラス:

中長期的な課題についても教えて下さい。

瀬々潤:

現在の当社はまだ事業を立ち上げ、展開することに精一杯という状況ですが、今後はモチベーションの高いメンバーが集まり、皆でしっかり成長して行かなければと感じているところです。

アマテラス:

瀬々さんの考える理想の組織とはどのような組織ですか?

瀬々潤:

それぞれが自分の強みや専門性を持ちつつ、お互いを高めて行けるような組織です。組織の中で働きながら気付きを得ることで自分を高めることができる、互いの専門性を生かして相乗効果を生み出せる、そんな組織を理想としています。

研究というと、同じ分野の研究者が集まり専門性を突き詰めて世界トップを目指すといったケースが多いのですが、私の携わっていた研究は、機械学習のコアな部分を研究しながら、医療系・農学系・生態学系などの研究者と共に新しい生命科学を目指してお互いを高め合う場所でした。
そんな中で経験した、異なる分野の専門家が理解しあった瞬間、新しい扉を開いた感覚は、とても新鮮かつ貴重なものでした。うちのメンバーにもあのワクワクする楽しさをぜひ経験して欲しいと思っています。

文化が違うと言葉も違ったりして大変なことはありますが、お互いの努力でその壁を乗り越え、その結果生み出されるプロダクトは間違いなくこの会社を高めてくれるはずです。

アマテラス:

求める人物像についてもお聞かせ下さい。

瀬々潤:

過去の職歴や専門性も当然確認しますが、それ以上に「相手の話にちゃんと耳を傾けられる人」を求めています。コミュニケーションを大切にし、一緒にチームを作っていける人、今はそういう方が必要だと考えています。

自由闊達な雰囲気の中で成長しながら事業をグロースできる環境が魅力

アマテラス:

現在の社員数は16名と伺いましたが、今のタイミングでヒューマノーム社に参画する魅力や働き甲斐はどこにあるとお考えですか?

瀬々潤:

今後、我々もさらに拡大していくと思いますが、一方で組織として未熟な部分もあります。先日も社員に匿名のサーベイを行ったところ、いくつもの改善点が見付かりました。現在はその解決に取り組んでいます。

とはいえ、これは決して悪い話ではなく、社員も組織もまだまだ伸びしろがあるということだと理解しています。この組織を一緒に作り上げ、成長させることに魅力を感じて下さる方にとっては、今の当社はとても面白いタイミングにいるのではないかと思います。

また、当社は大規模な資金調達をせずに問題なく運営できている、なかなか稀有なAIスタートアップです。一般的にこの規模になると大規模調達をしてゴールを決め、「そこに向けて走るぞ」「いつまでにIPOを」というスタートアップが多いかと思いますが、当社は目先のゴールに囚われず事業のグロースに専念できますし、新しい能力が加われば新しい方向性を目指せるという自由闊達な雰囲気や柔軟性があります。

先ほどもお話ししたように、福利厚生も大変充実しています。私たちも精一杯サポートさせていただきますので、弊社に参加してくださる方々には、思う存分能力を発揮していただけたらと思います。

アマテラス:

本日は大変貴重なお話を伺うことができました。ありがとうございました。

この記事を書いた人

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片山 真紀

慶応義塾大学経済学部出身。 新卒で大手通信会社にて営業およびシステムエンジニアとして衆議院、JICAや日本・海外の大学などでシステム構築を担当。 家族の海外赴任帯同と子育て期間を経て、アメリカのITコンサルティング会社で知的財産の専門家向け判例データベースのアナリストとしてデータ収集・分析等に従事。 2017年10月からライターとしてアマテラスに参画、60人以上のCEOや転職者インタビュー記事を執筆。

 株式会社ヒューマノーム研究所

株式会社ヒューマノーム研究所
https://humanome.jp/

設立
2017年10月
社員数
16名 (2023年4月1日現在)

《 Mission 》
AIと最新テクノロジーで、健康社会を実現する
《 事業分野 》
ヘルスケア・AIサービス
《 事業内容 》
ヒトの理解に関連する学術的統合解析技術の研究開発等