今回の転職者インタビューは株式会社チャレナジーの渡邉さんと井出さんにお話を伺いました。
年齢もご経歴もまったく異なるお二人が惹かれたチャレナジーの魅力、また転職の考え方や選考中に見ていた企業の対応など、これから転職する方の参考になるようにと、オープンに話してくださりました!
渡邉氏 / 井出氏
■渡邉 氏 50代
新卒で航空業界に入り、ヘリコプター整備士及び構造設計業務に従事した後、プリンター機器を扱う企業やロボット、家電業界へ転職し、製品企画から設計、製品の量産立ち上げに携わる。その後もドローン業界やコンサル業界にて技術者を取りまとめる経験をするも一貫して設計に携わるキャリアを築き、チャレナジーへ入社。社会人経験28年目。
■井出氏 20代
新卒で重工メーカーにて、火力プラントのサービスエンジニアとしてキャリアをスタート。部品の交換タイミングなど、技術的な知見を基に定期的なメンテナンスの計画立案や、火力プラントのアップグレードなどに従事。顧客と密に連携し、魏医術営業的な役割も担う。初めての転職でチャレナジーへ。社内で数少ない20代。
株式会社チャレナジー
https://challenergy.com/
MISSION:風力発電にイノベーションを起こし、 全人類に安心安全なエネルギーを供給する
事業内容:台風などの強風下でも発電可能な風力発電機を開発しているスタートアップ。エネルギーシフトに革命をもたらす事業を興し、次の世代に持続可能な社会への道筋を示すことをミッションに、「垂直軸型マグナス式風力発電機」を開発しています。また、災害時の非常用電源や積雪・凍結に強い地域の自然環境に適した発電を目指した「小型風力発電機」を開発しています。
- 目次 -
- 1 大手企業で技術職として活躍。スタートアップとの出会いは
- 2 二つの転職の軸。ぶれずに意思決定したことでマッチした
- 3 今までにない風力発電の衝撃。技術の新規性はもちろん、清水社長の人間力に惹かれた
- 4 3.11の原発事故をきっかけに動き出したチャレナジーの挑戦。風力発電への圧倒的知見を持つ清水社長への信頼感
- 5 若手も臆せず意見を言える雰囲気がごく自然にある。社長との距離も近く、何気ないつぶやきもインプット
- 6 社内の雰囲気は面接時の印象と変わらない。今までに経験のない業務の大変さも、新しいことを学ぶ楽しさに。
- 7 常に変化する状況を楽しみ、自ら切り拓いていけるチャレンジング精神を持った方と一緒に働きたい
大手企業で技術職として活躍。スタートアップとの出会いは
まずはこれまでのキャリアについて教えてください。
私は新卒で重工メーカーに入社し、火力発電プラントのサービスエンジニアとして仕事をしていました。エンジニアとはいっても、お客様と密に連携しながらやり取りするエンジニアでしたので、技術営業的な要素が強かったですね。火力プラントの定期的なメンテナンスに必要な計画を立てたり、アップグレードの対応などが主な業務でした。今回が初めての転職で、チャレナジーが2社目になります。
私は航空業界から社会人をスタートし、事務機やロボットや家電、ドローンやコンサル業界など色々な業界でやってきましたが、一貫して設計職に従事してきました。業界は変われどずっとものづくりに携わっていますが、つくるものが違っていても設計の基本的な考え方は大体一緒なので、各業界の独自性などをうまく使ったり汎用させながら、仕事に取り組んできました。ここまでたくさんの業界で転職している人はなかなかいないのではないかと思っています(笑)
スタートアップへの転職を考えるきっかけはありましたか?
スタートアップ自体はチャレナジーで3社目になるのですが、最初にスタートアップ企業へ転職したときから、スタートアップにこだわって探していたわけではなくて。自分が興味を持った事業がスタートアップだったという感じです。
今回に限って言えば、昔から課題とされてきたものの、目に見えて発展しているとまではいえない再エネ業界を前進させるということに対して、エンジニア魂が疼いたというのがきっかけかなと思います。
私もスタートアップに絞って転職活動をしていたわけではないのですが、大企業は仕組化がすすみ業務が細分化されていることが多いので、その分野のスペシャリストにはなれる良さはあるものの、その反面、周辺やその他の業務をあまり経験できないと感じることもありました。転職活動をしていく中で、スタートアップであれば少数精鋭で、一人で何役もこなしていく状況も多いことを知り、そういう環境は自分にとっておもしろいかもしれないと思ったのが、スタートアップに興味を持ったきっかけですね。
二つの転職の軸。ぶれずに意思決定したことでマッチした
今回の転職では、どんな軸を大切にしていましたか?
今回の転職活動の軸としては、最初にその会社の事業内容と自分の経験を照らし合わせて、「自分のスキルや経験でその会社にきちんと貢献できるか、また貢献したいと思える事業内容か」ということと、「自分の数年後の姿が想像できるか」という軸を特に大切にしていたかなと思います。
私は学生時代にバックパッカーとして海外旅行をすることがありました。海外の停電が非常に多い地域に行ったことがあったのですが、そのときに「やっぱり電気って大事なんだな」と感じたことをきっかけに「電力の安定供給に関わる仕事がしたい」と思うようになりました。地球温暖化に伴う異常気象などもあって、化石燃料を使用する火力発電が厳しい世の中において、『再エネの導入』は必要不可欠だと考えました。そこで今回の転職では「電力の安定供給」と「再エネ」の二つの軸で活動していました。
今までにない風力発電の衝撃。技術の新規性はもちろん、清水社長の人間力に惹かれた
数あるスタートアップの中からチャレナジーに転職を決めた理由は何でしょうか。
ひと言で言えば、あのマグナス風車を見てワクワクした!ですね。やっぱり風力発電というと、どうしても水平式のプロペラを想像するかと思うんですけど、まさかの円筒がぐるぐる回転するという、今までに見たこともない風車をつくっている。そこに非常にワクワクしたのと、先ほどの転職の軸に照らし合わせたときに、島国で強風や台風の多い日本の地形にも合い、なおかつ世界にも展開することができる新しい形の風力発電という可能性に、一緒にやっていきたいと強く思ったのがチャレナジーに決めた理由ですね。
私もチャレナジーがどんな会社なのか調べたときに、風力発電=プロペラをイメージしていて円筒が出てきたのでかなり衝撃を受けました。「なんでこうなってるの!?」と思わず更に調べましたね。そのときに技術の全てが理解できるわけではないですが、調べていくと「ただ単に回すだけではないのか」ということにも驚かされましたし、その技術には非常に興味が湧きました。
ただこれまでの社会人経験から、最終的に事業内容だけではなく、会社やチームとしてのあり方や、社風やコミュニケーションはどうかというのはかなり重視していたので、採用面接される方々の対応や、空気感など実は細かく見ていました(笑)
他の企業の面接ももちろん同様ですが、結果、事業内容や技術力の魅力はもちろん、お会いした清水社長はじめ社員の皆さんの丁寧なお人柄に安心したこともあり、チャレナジーに決めたんです。
面接する側のご担当者の方もいらっしゃるのでぜひ詳しく聞かせてください(笑)
(笑)特に印象に残っているのは、最終面接で清水社長とお会いしたときに、最後に外に出るドアまで見送ってくれたんですよね、「今日はありがとうございました」と。最低限のマナーとして、挨拶は仕事をする上ですごく大切なのはもちろんですが、スタートアップでは特に、社長との距離感が大きな影響力をもつので、純粋にこういう対応をしてくれるのはいいなと思いました。実際に今、社内での席が清水社長の斜め前なのですが、すごく話しやすいですし、よい距離感で仕事ができています。
清水社長が最後まで見送ってくれたことは、私も非常に印象に残っています。他社も3~4社受けていましたが、なかなかそういうことはなかったので、正直驚きました。
3.11の原発事故をきっかけに動き出したチャレナジーの挑戦。風力発電への圧倒的知見を持つ清水社長への信頼感
普段の行動はもちろん、代表の清水様がチャレナジーを起業した背景や想いもすごく心に刺さりますよね。
清水社長は元々大手の電気メーカーに勤めていて、そこで3.11の原発事故が起きて。そこから「安心安全なエネルギーを届けたい」という想いで創業したのですが、清水社長のその考えは一貫して変わらないですね。そこを目指してやっていくという方向性をきちんと社員に示して、当然私は創業当時からいたわけではないですが、一体となってやるんだという気持ちを感じています。だからこそ、私も「ここでやっていきたい」と強く思いますね。
そうですね。「技術特化」が強みの会社は数十年前に比べてずいぶん増えたと感じます。チャレナジーもその特徴を持つ会社ですが、とはいえ会社って技術だけあっても成長しない。採用だったり人間関係も含めて組織を良いバランスに持っていかないといけないですよね。技術職として27年間やってきましたが、清水社長の風車に関する情熱は日本の中でもトップレベルだと感じました。社長の頭の中に、全て入っているんですよ。それを、各部門の専門性を持つ社員が引っ張り出して、うまく使って会社を盛り上げていく(笑)そういった体制になりつつあると思うのですが、やはり軸となる技術の部分で、清水社長が全てを知っているというのはとてつもない信頼感ですよね。
若手も臆せず意見を言える雰囲気がごく自然にある。社長との距離も近く、何気ないつぶやきもインプット
会社を盛り上げるというお話もありましたが、チャレナジーの社風はどんな雰囲気ですか?
私はスタートアップ3社目なので、いわゆるスタートアップらしい、尖った人が多い職場にもいたこともありますが、チャレナジーは落ち着いた人が多いと感じます。入社後に全員とお話しましたが、みなさん、やるべき仕事をきちんとしていると思います。
確かにそうですね。40代の方が多く、いろんな業界のスペシャリストが集まっているという環境ですね。私は今27歳なのですが、実は数少ない20代なんですよ。でも皆さん非常に優しくて、仕事で行き詰まったりわからないことがあっても不安なく気軽に聞けるので、年齢層は幅広いですが、「風通しの良い会社」というのはすごく感じています。経験や分野に関わらず、どんどん意見を言える雰囲気なので、年齢的な壁も感じず、きちんと意見も聞いてもらえます。またエンジニアは清水社長と同じ部屋で仕事をしているので、社長とも気軽に話せる距離感は刺激もあり新鮮です。
チャレナジーならではの文化などもありますか?
チャレナジーでは月末の金曜日に社員全員で集まって、昼食を摂る「Cheer UP Day」(元気の出る日)という会があります。そこで、コーポレートもエンジニアもごちゃまぜでランダムに席に座るのですが、普段あまり話す機会のない方ともコミュニケーションが取れる時間となっています。チャットやメールだけではなく実際に顔を合わせて話をした上で仕事をする方が、円滑に進むと感じますね。
コミュニケーションを育むことを大切にしていることがわかる、良いイベントだなと思っています。
毎月1回の「Cheer Up Day」はいい取り組みですよね。
あとは最近は在宅勤務を取り入れている会社も結構多いですが、チャレナジーでは現時点では出社と在宅勤務のハイブリットの働き方をしています。在宅勤務の日に、自分で進められる仕事に集中的に取り組むという調整ができるのも働きやすい文化ですね。結局私は会社に出社してしまってるんですけど(笑)
というのも、清水社長が仕事中に発する「あれだよね、これだよね」という何気ないつぶやきを拾って、頭の中にインプットしなければと思っているためです。もし在宅勤務をするとしたら、清水社長が不在のときですね(笑)
社内の雰囲気は面接時の印象と変わらない。今までに経験のない業務の大変さも、新しいことを学ぶ楽しさに。
ご入社されてから苦労されたことや、ギャップを感じることはありましたか?
入社前後の比較でいくと、大きなギャップはないですね。先ほども言いましたが、何が一番苦労するかというと根幹にあるのはコミュニケーションだと思っていて。チャレナジーの皆さんは、そこで苦労することが少ない方だと思います。一つ言えば五つくらい理解してくれるような方も中にはいますし、非常にやりやすい場面もあるので良いギャップばかりですね。
私も入社後まだ浅いのもありますが、特にギャップというのは感じていないですね。強いて苦労していることと言えば、前職のメンテナンスの仕事は、基本的には計画を立てる立場で、お客様にその計画を実行していただくという役割でした。チャレナジーでは、自分でメンテナンスをする仕事なので、実際に工具や重機を使ったりということが発生しています。やはり使い方がまだ経験や知識としてないのでそこが課題だと感じていますし、一日も早く使い方をマスターして、独り立ちしたいと思っています。
でも、いろんなことに挑戦していきたいという想いでスタートアップを選んだので、新しいことを学ぶことはやはりとてもおもしろいです。
今後どのようにチャレナジーに貢献していきたいですか?
今チャレナジーの風車がいろいろなところに建ってきて、それらを安定的に、故障が少なく運用していかなければいけないので、そこの管理はしっかりやっていきたいですね。あとは現場で一番お客様と関わる立場でもあるので、これから増えていくお客様の声を社内にフィードバックして、改善できることは改善し、風車開発にとって有用な情報を提供できるように貢献していきたいです。
私は今の日本の電力産業を考えたときに、再生可能エネルギー分野は非常にシェアが少なくて、その中でも風力発電はさらに少ないので、それを5年後10年後に1%、2%でもいいので少しずつ上がっていく世界をつくるのが、チャレナジーの一番の使命だと思っています。その実現のためにも、今ある色々なプロジェクトをきちんと完遂して、「チャレナジーが社会貢献できている」状態に私自身が貢献していると感じたいですね。
常に変化する状況を楽しみ、自ら切り拓いていけるチャレンジング精神を持った方と一緒に働きたい
最後に、チャレナジーで活躍できる方はどんな方だと思いますか?
先ほど渡邉さんが色々なプロジェクトが動いているという話をしていましたが、挑戦をして、ミッションを達成させていかないといけないという中で、常に変化していると言っても過言ではないので、その変化を楽しめる人は活躍できると思います。保守的ではなく、どんどん改善していこうとか、どんどん売上をつくっていこうとか、チャレンジングな方が非常に向いていると思いますね。私も、先日仕事で青森の六ケ所村に行き、その一週間後には石垣島にいました(笑)今後海外も含めて、さらにたくさんの地域に仕事で訪れることになると思うので、それを楽しめる方も向いていると思います。
ちょっと固い回答になってしまうかもしれないのですが、再生可能エネルギーという、まだ業界としても狭い分野の中で活躍できるとすると、やっぱりその中で何かをきちんとやり遂げたいという、強い意思を持った方が良いと思っています。「他に実績がある」とか「他を真似した」ということが一切ない、切り拓かれていない分野なので、個々の強い意思が全てだと感じています。その意思に向かって自分で行動できる人にぜひ活躍してほしいです。井出さんが言ったように、「自分はこれをやり遂げるんだ」「北に行くのも南に行くのも大したことない!」という人はまさにあっていると思いますね。
本日は貴重なお話をありがとうございました!
チャレナジー社noteにアマテラス社インタビューも掲載されているので、気になる方は是非ご一読ください。
アマテラス社から見たチャレナジーは、 『社会課題の解決に向けて、子供世代の希望となる企業』
株式会社チャレナジー
https://challenergy.com/
MISSION:風力発電にイノベーションを起こし、 全人類に安心安全なエネルギーを供給する
事業内容:台風などの強風下でも発電可能な風力発電機を開発しているスタートアップ。エネルギーシフトに革命をもたらす事業を興し、次の世代に持続可能な社会への道筋を示すことをミッションに、「垂直軸型マグナス式風力発電機」を開発しています。また、災害時の非常用電源や積雪・凍結に強い地域の自然環境に適した発電を目指した「小型風力発電機」を開発しています。