高齢化社会を支えるシニアスタートアップ企業6選

吉田響
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1970年に65歳以上の高齢者の割合が7%を超え、高齢化社会に突入した日本は、現在はその割合が21%を超える超高齢社会へと突入しています。2021年の高齢化率は29.1%と過去最高を記録しました。

高齢化を背景に、高齢者向けマーケットの市場規模は101.3兆円にまで増加すると予測されています。医療や介護だけではなく、食料・家具・住宅・被服・教育・娯楽・交通・通信など幅広い生活産業がその半数を占め、多くの産業がシニア向けサービスを展開していくことが予想されます。

今回はこれからますます拡大していくシニア市場でサービスを展開しているスタートアップ企業を6社ご紹介します。

===シニア スタートアップ企業一覧===

1.ディチャーム株式会社(高齢者向け生活サービス)
2.株式会社ベター・プレイス(福祉業界向け資産形成プラットフォーム)
3.株式会社aba(介護ロボット)
4.トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社(排泄予測デバイス)
5.株式会社イノフィス(マッスルスーツ)
6.株式会社splink(認知症予防×AI)

生きることを最後まで楽しむことができる社会

ディチャーム株式会社

ディチャーム株式会社は、公認会計士出身の代表取締役大久保智明氏が、阪神淡路大震災をきっかけに高齢者があらゆるサービスから切り離されている問題を解決したいと、起業したスタートアップ企業です。

高齢者に特化した訪問美容などシニアと社会とのつながり、生きることをより楽しめるサービスの提供、高齢者ビジネスコンサルティングを展開しています。

2020年からは、コロナ禍で家族との面会や外出制限が増えた高齢者施設の入居者向けのVR帰宅体験サービスを開始。高齢者向けのITを活かした学びの機会や、社会とのつながりを生むサービスの創出に向け、取り組みを加速させています。
【CEOインタビュー】https://amater.as/article/interview/healthcare-dignitycharm/

ビジネスを通じて、子育て世代と子どもたちが希望を持てる社会をつくる。

株式会社ベター・プレイス

株式会社ベター・プレイスは、投資事業に長年携わってきた代表取締役社長森本新士氏が、エッセンシャルワーカーが有利に資産形成できる仕組みを提供しようと創業したスタートアップ企業です。

福祉医療業界で働く人々の資産形成プラットフォームとして福祉はぐくみ企業年金基金を設立。ワークスタイルや生産性の改善につながる福祉業界向けITシステムの開発も行っています。

2021年には5.4億円の資金調達を実施、大阪支社を開設するなど事業規模を拡大させています。障害福祉分野で活躍する株式会社LITALICOや、中小企業向けに社内チャットサービスを提供するChatwork株式会社と提携し、福祉業界で働く人のウェルビーイング向上・DX化を目指しています。
【企業情報】https://amater.as/online/companies/976/
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支えあいが巡る社会をつくる。

株式会社aba

代表取締役CEO宇井吉美氏が、祖母の介護者となった経験から「介護者側の負担を減らしたい」という思いで、千葉工業大学未来ロボティクス学科在学中に創業したスタートアップ企業です。

特別養護老人ホームにて、介護職による排泄介助の壮絶な現場を見たことをきっかけに、においセンサーで排泄を検知する「排泄センサーHelppad(ヘルプパッド)」を製品化、介護事業所に導入しています。

2021年には、パラマウントベッド株式会社の見守り支援システム『眠りSCAN』とのシステム連携を開始し、排泄センサーHelppadの導入を拡大しています。さらに、象印マホービン株式会社と新たに共同研究を開始するなど、大企業との協業も進めています。
【企業情報】https://amater.as/online/companies/1053/
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バイタルテクノロジーで“Live Your Life” を実現する

トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社

トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社は、慶應義塾大学出身の代表取締役中西敦士氏が、コンサルティングファーム勤務、米国留学を経て起業したスタートアップ企業です。

それぞれの尿のたまり具合に応じて、排尿前と排尿後のタイミングを知らせる排泄予測デバイス「DFree(ディーフリー)」を提供しています。

2021年には、第4世代となる次世代機種にて、⼤幅な⼩型化とケーブルレスを実現し、介護・医療現場の業務効率化、排尿に関する悩みを抱える人の課題解決を目指しています。
【CEOインタビュー】https://amater.as/article/interview/iot-triple-w/

世の中の問題から開発をスタートする「人のためのロボット」を創り、人を支える何事も正面から取り組む

株式会社イノフィス

株式会社イノフィスは、東京理科大学教授の小林宏氏が腰の補助に特化した「マッスルスーツ」の実用化を目指し創業した大学発スタートアップ企業です。

2022年にはメキシコやデンマーク、中国など、中南米、EU諸国、アジアでマッスルスーツの販売を開始するなど、海外展開にも力を入れています。

さらに、介護施設等を運営する株式会社メグラスとマッスルスーツを用いたリハビリ方法の共同実証を実施。マッスルスーツEveryが重いものを持ち上げるために本来発動する空気圧をトレーニングの負荷として逆手に活用することで、理学療法士・作業療法士を介さずともリハビリテーションが実施できる環境の構築を目指しています。

すべての人につながりを、その日まで

株式会社Splink(スプリンク)

慶應義塾大学出身の代表取締役青山裕紀氏が、株式会社キーエンスを経て、父親の脳疾患をきっかけに「脳の病気の見落とし」という課題をテクノロジーを通じて解決するため起業したスタートアップ企業です。

記憶や学習の中枢を司る海馬を脳MRI画像からAIで測定する脳ドック用プログラムや、認知機能測定ツールなど、認知症という大きな課題に対し、健常段階の予防から発症後の病気と共生できる社会に寄与する、一貫したソリューションを提供しています。

2021年には、11.2億円の資金調達を実施、先進研究機関3施設との共同研究を開始するなど、事業を拡大しています。さらに、Forbes JAPANによる日本の起業家ランキング「200 SUPERSTAR ENTREPRENEURS」に選出、特許庁主催の「第3回 IP BASE AWARD」でグランプリを獲得するなど高い評価を得ています。
【転職者インタビュー】https://amater.as/job-change-interview/splink/

おわりに

今回ご紹介した企業は、介護予防から介護事業所支援、病気の発見まで様々な方法で超高齢社会を支えています。超高齢社会に向けて活躍していくシニアスタートアップ企業に関心のある方はぜひアマテラスの「ヘルスケア・シニアサービス スタートアップ企業一覧」をご覧ください。

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吉田響

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