ITベンチャー企業/スタートアップの拠点として全国から注目される福岡。そこで勤めるメリットを4つ教えます。
福岡を象徴する中洲。実はこの周りにもITベンチャー企業/スタートアップは数多く存在している。
“Nakasu-yatai” by mmry0241 – 作成者による撮影. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ
最近メディアなどで、「福岡市がITベンチャー支援を活発化させている」という話をよく聞くようになりました。確かに38歳と若い市長の元、積極的な起業支援が続けられており、ベンチャー企業からの人材ニーズもかなり強くなってきました。アマテラスでもエニセンス・ベガコーポレーション・プリンシプルなどの福岡企業の求人/転職案件も扱っており、積極的な採用を行っていることが伺えます。では福岡のITベンチャー企業に転職することで得られるメリットにはどんなものがあるのでしょうか。アマテラスでは以下の4つに注目してみました。
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1.交通至便。市内から15分で長距離移動の拠点に着く
市街地から10分の近さでアクセス可能な福岡空港
(出所:”Gates1to6atFukuokaAirportTerminal3Apron” by Miita – http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Fukuoka-airport_terminal3_apron.JPG. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ
福岡市の良さとしては交通アクセスの良さが挙げられます。
福岡空港はターミナルビル直結で地下鉄が乗り入れるという日本でも数少ない空港で、博多駅から約5分、中心街である天神からは約10分という短時間で着く空港です。渋谷から羽田まで約40分もかかる東京と比べると、その利便性の高さは一目瞭然です。行き先についても国内27都市・海外23都市(2015年10月10日現在)と、東京よりは少ないもののソウル・上海・バンコクなどアジアの殆どの主要都市に直行便が存在します。2016年2月からはフィンランド・ヘルシンキへの就航便も出来、ヨーロッパ各地への渡航も便利になります。
福岡市の交通アクセスは空路の利便性だけにとどまりません。鉄道の博多駅、高速バスの天神高速バスターミナルはいずれも市街地から15分圏内にあります。熊本や鹿児島、長崎、大分といった九州内各都市や関西・中国地方への交通網は鉄道・バスとも充実しており、前述の空路と合わせて数多くの選択肢が用意されているといえるでしょう。また福岡港の存在も大きいです。壱岐、対馬などの九州の離島部はもちろん、韓国・釜山へのジェットフォイル(船底に水中翼と呼ばれる構造を設けて水と船底が触れる面積を減らすことで高速航行を可能にした米・ボーイング社製造の水中翼船)も運行されています。この港も天神からクルマで10分程度という短い時間でアクセスすることができ、利便性は極めて高い場所になっています。
地方都市や海外に出発する空港や駅、バスターミナルにたどり着くまでの移動だけでも1時間以上かかることのある東京に比べると、福岡の交通アクセスの利便性の高さは際立っています。国内各地の市場・海外市場も見据えてベンチャービジネスを展開してみたい方には非常に良い土地といえるでしょう。
2.際立つアジアへの近さ。外国人の人材を集めやすい。
福岡から3時間で韓国・釜山に行くことが出来るジェットフォイル
(出所:“JR Beetle2 2009” by ぱちょぴ – 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ
福岡の交通需要においては、アジア主要都市への近さも魅力です。福岡から飛行機でソウルには約1時間、上海には約2時間、バンコクには約5時間半、シンガポールへは約6時間で到達。この所要時間は、東京発よりも1時間〜2時間短い時間で到着することができます。LCCの就航も多いため、運賃を安く済ませられるのが特徴です。船便も前述したジェットフォイルを使えば、福岡から釜山へは約3時間という近さです。
新幹線で東京から金沢や広島、福岡から名古屋に行くよりも短い時間で到着できるため、思い立ったら韓国に行くことが出来るというのも特徴です。事実韓国にて忘年会や新年会を実施する福岡の企業は多いようです。アジアへの近さというのは、将来の海外進出を考えるITベンチャー/スタートアップにとっても、外国籍の人材を取りやすいというメリットがあります。韓国や中国、東南アジア諸国出身の人材が近くにいるということは、海外志向の強い方がステップアップする際にも良い経験になると思います。
3. 起業の際にも東京以上の支援を受けられる
福岡市中心街の天神の「TSUTAYA BOOK STORE TENJIN」には、福岡市が運営する「福岡市スタートアップカフェ」(http://www.startupcafe.jp/about/index.html)が入居しています。このカフェでは、専門のコンシェルジュによるビジネスの具体化・資金調達・ビジネスモデル構築・マーケティングなどの専門知識に関する相談が、無料かつ予約なしで行うことが出来ます。またFECC(福岡市雇用労働センター: http://fukuoka-ecc.jp/)の常駐弁護士により、ITベンチャー起業家などからの雇用相談に親身に対応してくれます。この他ツタヤ内にある3万点の本を持ち込んで企業に必要な知識を手軽に調べられる、といった本屋ならではの特典もあります。
中心街・天神に立地する福岡市スタートアップカフェ。弁護士やコンシェルジュによる様々な支援を受けられるのが特徴(http://www.startupcafe.jp/about/index.html)
福岡市スタートアップカフェに常駐するコンシェルジュの皆様。朝10時から夜10時まで無料で相談を受けられる(http://www.startupcafe.jp/about/index.html)
FECCで弁護士と無料相談する起業家
(出所:http://fukuoka-ecc.jp/)
4. 今ならライバルが少ない
福岡のITベンチャー、エニセンス。同社を始め経験豊富な人材を求める福岡企業は数多い(https://amater.as/companies/135/ )
交通アクセスに恵まれ、ITベンチャーに対するサポートも厚い福岡市。故に数多くのITベンチャーが産まれ、次の大企業を目指して企業努力を続けています。しかし、福岡のITベンチャー企業には一つの悩みがあります。それが経験豊富な即戦力人材の不足です。福岡市のITベンチャー企業は、東京のベンチャー/スタートアップほど多くの人に接触できないため、ただでさえ困難な優秀な人材を見つけることが東京以上に難しいという問題が生じています。
「優秀なCFOがいないから資金調達が難しい。」「優秀な営業マネジャーがいないので売上が伸ばせない。」アマテラスでは福岡を訪れる度にそのような話を聞いており、如何に福岡のITベンチャーが採用、特に幹部候補となる優秀な人材で苦しんでいるかが伝わってきます。
しかし、これは求職者の皆様にとっては大きなチャンスといえます。東京のベンチャー企業/スタートアップと比べても、幹部人材の空きは多くアマテラス・オンライン上でも採用活動が活発に行われています。