日本Ed techの起源”語学学習ベンチャー”に迫る

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語学学習系ベンチャーは日本においても数多くいるもののなぜ”圧倒的リーダー”のような市場を独占するサービスや企業が出てこないのでしょうか?

 

今回の記事では、「なぜ圧倒的リーダーが出てこないのか」、「今後どのようなサービスが流行るのか」などを実際の企業やサービスを踏まえて述べていこうと思います。

 (出典:http://www.bestlanguageservices.com/)

(出典:http://www.bestlanguageservices.com/)

 

現在流行っているEd tech: Education(教育)×Technology(テクノロジー)。日本においてはEd techが起源となって広まっていきました。そのEd techの中でも語学学習は多くの企業が参入している分野であり、市場そのものも大きいというのが事実です。

 

英語学習サービスの例

・オンライン英会話 レアジョブ https://www.rarejob.com/

・オンライン英単語辞書 Weblio http://ejje.weblio.jp/

・相互添削学習 Lang-8  http://lang-8.com/

・日本向け相互添削学習 Best Teacher http://www.best-teacher-inc.com/

・外国語学習アプリ Duolingo  https://ja.duolingo.com/

 

 

以上でのような企業を見ていくと、語学学習ビジネスはベンチャー企業向けのビジネスであると考えられます。その理由は、①市場の大きさ(*)、②ITで初期投資が安いこと、③新規参入者にとってのハードルの低さ、からだと思います。さらに先ほど述べたように市場が大きく、今後もチャンスが大きいビジネスであることは間違いなさそうです。

(*2014年,2015年ともに8,000億円以上 矢野経済研究所調べ)

 

<なぜ圧倒的リーダーが出てこないのか>

 

先述した通りにベンチャー企業にとって市場も大きい上に参入しやすい語学学習ビジネスであるため、参入している企業は多数存在します。そのため非常に競争の激しい業界となっております。

 

しかし、そのような大きな市場の中で「語学学習ならここの企業!」、もしくは「英会話ならこのサービス!」などの圧倒的リーダーが出てきていないのはなぜでしょうか?

(出典:http://net-business-library.com/?p=281)

(出典:http://net-business-library.com/?p=281)

 

①あるサービスで英語力が飛躍的に伸びた結果がない

多数の英語学習系のサービスが存在するのに関わらず、日本全体としても飛躍的な英語力上昇が見られません。また、個人ベースにおいても1つのサービスを利用した結果、英語力が伸びたというケースも少ないように感じられます。

英会話サービスなどを利用した結果、「英語がペラペラになった」という人は、その人なりの学習目標や方法を持ち合わせており、自分なりの目的意識を持った上でサービスを利用していることが分かっています。

 

②身に付けたいスキルとサービスが一致しないことが多い

単に英語を身につけると一言で言っても、全般的な英語力を身に付けたい人、ビジネス交渉や会議のための英語を身に付けたい人、情報収集のため、TOEICなどの資格のため、趣味などさまざまです。多様化しているそれらの需要に全て答えるようなサービスを提供するのは難しいでしょう。

 

③英語学習において”これ”といった方法が明確でない or 存在しない

英語学習の方法は多く存在しますが、「これをやれば大丈夫」や「この方法が正しい」などが明確ではなく、存在しないのではないかと思われます。つまり、爆発的なヒットサービスを出して語学学習界の圧倒的リーダーとなるには、”これ”といった明確な方法が存在し、それに対する適切なサービスを提供することが求められると考えられます。

 

④サービスは多くあるもののそれらを使って継続的に勉強することが出来ない

語学学習に関しては、質より量と言われており、質の高いサービスを使用するより、継続的に勉強する必要があります。学習のサービスに加えて、継続的に続けるための方法やマインド面でのサポートなどが必要なのかもしれません。

 

<どのようなサービスなら圧倒的リーダーになれるか?どのようなサービスが流行っていくのか>

 

以上を踏まえて、どのようなサービスであれば、圧倒的リーダーになることが可能なのでしょか。実際のサービスを踏まえながら見ていきましょう。

 

①パーソナライズ化したサービス

英語学習に関するニーズは多様化しているため、個人個人の学習目的に対応するサービスが求められます。しかし、やはりベンチャー企業によるサービスとなると多くのニーズに対して全て答えようとするのは難しく、勝ち残るためには選択と集中を意識してビジネスをするしかなさそうです。すると、ヒットはするものの市場独占のようなサービスはなかなか出せなさそうです。

 

 

②英語コーチング

継続の方法やモチベーションの維持などをしていくサービスの需要は拡大していくと考えらます。これだけ多くのサービスがあり、大ヒットサービスがない中、コーチングとサービスの組み合わせなどは面白いと思われます。実際、小規模であれば、英語コーチングサービスで実績を出している例もあります。しかし、コーチの獲得や認知度などが障壁となって、いくら効果があったても圧倒的リーダーになることは難しいのかもしれません。

人工知能やロボットで人間によるコーチに近いコーチングが可能になれば、かなり成長性の見込めるサービスとなり得るでしょう。

 

 

③楽しく学べるもの

“これ”と言った絶対的な方法が存在しない分、学習そのものを楽しく行えるサービスで他のサービスとの圧倒的な差別化を図ることが出来れば、大ヒットとなる可能性は大きいと考えられます。

 

 

①〜③に近いと思われるベンチャー企業の例

・人工知能を用いた英語学習 cooori http://www.cooori.com/

英語学習者の中のセグメントは社会人のTOEIC学習者向け。しかし、人工知能により個人の学習履歴の管理や学習プログラムの提供をしている。学習プログラムの状況や悩みに合わせてスタッフによるカウンセリングを行っている。

 

・英会話ロボット musio https://themusio.com/

海外生活をしているかのような正しい英語で日常的にコミュニケーションをとることが出来るロボット。過去の会話内容などを記憶した上でコミュニケーションをとることも出来る。

 

・勉強が楽しく続くSNS Study Plus http://studyplus.jp/

勉強を記録してグラフで可視化、タイムラインで共有して仲間と励まし合うことでやる気を継続できる学習管理サービス。

 

 

以上のようなサービスであれば流行り、語学学習界の圧倒的リーダーになる可能性が高いのではないでしょうか。英会話や英単語サービスだけだと、ヒットする可能性があっても絶対的な存在になりにくいように感じられます。上記したようなもの、もしくは組み合わせが必要であると思います。

 

そのために、人工知能やロボットと組み合わせたサービスは面白いのではないでしょうか。

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