スタートアップ/ベンチャー企業で働く3つのメリットとは?デメリットや向いている人もご紹介

近年転職を考えていく上で、スタートアップ/ベンチャー企業を候補に入れる方も多くなってきています。
しかし「スタートアップ/ベンチャー企業に転職してどのようなメリット・デメリットがあるのだろうか?」「自分はベンチャー企業で通用するだろうか?」というような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
実際にどのようなメリット・デメリットがあるのかを知っておかないと、スタートアップ/ベンチャー企業への転職に踏み切ることは難しいでしょう。
そこで当記事ではメリット・デメリットをご紹介し、それらを基にスタートアップ/ベンチャー企業に向いている人も併せてご紹介します。

スタートアップ/ベンチャー企業で働く3つのメリット

それでは早速スタートアップ/ベンチャー企業で働く3つのメリットについてご紹介します。

裁量権が大きい環境で仕事ができる

スタートアップ/ベンチャー企業は会社規模が小さい分、社員一人当たりの裁量権が大きいです。
大きな意思決定を自ら行う機会が多く、20代でプロジェクトリーダーを任されたり、管理職や役員になったりということも珍しくありません。
そのため、いつでも経営者と話せるといったような、大企業ではありえない環境の中で仕事に取り組むことができます。
また取り組む仕事の種類も幅広いため、専門内外を問わずさまざまなことに取り組む必要があり、新たなチャレンジをしながら学ぶことができるのも魅力です。このように「成長を感じられる機会が多い」と感じられるのも大きなメリットと言えるでしょう。

スピード感を持って仕事に取り組める

大企業では何かを決定する際に、何人もの上司の決裁を取らなければならないケースも珍しくありません。
一方でスタートアップ/ベンチャー企業では決裁者が社長のみということも多く、スピード感を持って仕事に取り組むことができるのです。
また企業規模や業務内容もどんどん変化していくため、目まぐるしく変わっていく環境で働けるという点もスピード感を感じられる理由の1つです。
このような環境で働いていると、大企業にいるよりも短い期間で様々な経験を積むことができ、結果として成果を創出する経験を早く得やすくなるというのもメリットと言えるでしょう。

仕事の成果を実感しやすい

裁量権の大きい仕事というのは、同時に責任が大きい仕事ということも意味します。
そのため、仕事の成果が目に見える形で会社の成長に繋がり、社会変革に貢献している手応えや感触を得ることができるのです。
また、スタートアップ/ベンチャー企業は良くも悪くも実力主義の世界です。一人ひとりの貢献度がはっきりと分かり、成果に応じて給与が決定されるという点からも仕事の成果を実感しやすいでしょう。

スタートアップ/ベンチャー企業で働く3つのデメリット

上記にてスタートアップ/ベンチャー企業で働く3つのメリットをご紹介しました。
どれも魅力的ですが、もちろん働いていて良いことばかりというわけではありません。
ここではスタートアップ/ベンチャー企業で働く3つのデメリットについてご紹介します。

仕事がハード

スタートアップ/ベンチャー企業での仕事は質・量共にハードになる傾向があります。
上記でご紹介したように責任の大きい仕事や新しい取り組みに挑むことが多いため、一定のプレッシャーに晒されることになります。また、社員数が少ないことから、一人当たりの業務量は多くなりがちです。

とはいえ、長時間労働が常態化するような環境は近年少なくなっています。むしろ高い生産性で成果をきちんと出していれば働く時間は細かく問わないという考えの企業も多く、業務委託や時短正社員等、フルタイムではない働き方が許容されやすい環境でもあります。
そのため、成果へのこだわりを持ち、生産性の高い働き方をする工夫ができる方は、スタートアップ/ベンチャー企業向きと言えます。

大手からの転職時は給与が低くなる傾向にある

転職先の成長フェーズにもよりますが、一般的にスタートアップ/ベンチャー企業に転職すると給与が低くなる傾向にあります。

しかし、これはずっと低いというわけではなく企業の成長や自身のスキルアップに応じて上がっていきます。
また、もし固定給が低くてもストックオプションがあるなどといったこともあり、一概に転職すれば給与が低くなるとは言い切れない面もあるのです。

そのため、スタートアップ/ベンチャー企業への転職の際には「待遇は後からついてくる」と考え、給与のみで転職先を決定するようなことは避けた方が良いでしょう。

自らの貢献によって会社を大きく成長させて、利益を捻出することで自身の給与やポジションを上げて行く、というのがスタートアップ/ベンチャー企業でのあるべき思考です。
スタートアップ/ベンチャー企業に転職して数年後には元の給与水準を超える方も多く、「給与が低くなるからスタートアップ/ベンチャー企業へ転職するのはやめておこう」というのは早計と言えるかもしれません。

倒産リスクがある

設立間もないスタートアップ/ベンチャー企業は、大企業と比較するとどうしても安定性が低いと言わざるを得ません。
そのため、経営を続けていく中で資金繰りが困難となって企業が倒産、失業してしまうというリスクは、念頭に入れておく必要があります。

しかし、失敗を経験するということ自体は決してデメリットではありません。
倒産や事業の失敗があったとしても、それまでに得た経験や知見が評価されれば、迎え入れてくれる企業は必ずあります。
そのため、成長産業にいるスタートアップ/ベンチャー企業で働いていた場合は、転職活動がスムーズに進むことが多いです。
このように、もし事業自体は失敗に終わってもその企業でしっかりと成果を残していたのであれば、また新たに魅力的な企業に巡り会うことができるでしょう。

研修制度や教育制度などが少ない

成長段階であることや人手不足などから、スタートアップ/ベンチャー企業では研修制度や教育制度などが少なく、基本的にはOJTがメインとなっています。
そのため自らの成長には、自身で学ぶ意識を持った人でないと、なかなか難しい環境です。

一方で裁量が大きく、成果創出の機会には恵まれているため、実務で試行錯誤する中で実践的なスキルや経験が積める環境があり、自ら学びとれる方にはよいと思います。

スタートアップ/ベンチャー企業に向いている人の3つの特徴

これまでスタートアップ/ベンチャー企業で働くことのメリット・デメリットをご紹介してまいりました。
これらを加味した上で、どのような人がスタートアップ/ベンチャー企業に向いていると言えるのでしょうか。
早速、その3つの特徴をご紹介します。

当事者意識

どのようなトラブルが起こっても、他人や会社のせいにせず当事者意識を持ってことを進めることができる人は、スタートアップ/ベンチャー企業に向いていると言えます。

責任が大きい業務を任されることも多いスタートアップ/ベンチャー企業においては、当事者意識を持って業務に取り組むことが非常に重要です。
うまくいかないことを社長や同僚、環境のせいにしても何も進みません。たとえ失敗しても、自分の問題として捉えて自ら行動や発案をしプロジェクトを立ち上げるといったような意識・能力が求められます。

創意工夫する

できない理由を考えるのではなく、どうすればできるかを考えるタイプも、スタートアップ/ベンチャー企業に向いている方と言えます。

スタートアップ/ベンチャー企業は企業規模が大きくなっていくにつれ、目まぐるしく環境が変化していきます。また、急な業務方針の変更やトラブル対処の数は、大企業と比較すれば多いと言えるでしょう。
そのため、環境変化やトラブルに対して「次はこうしてみよう」と創意工夫を凝らすことができる方は、スタートアップ/ベンチャー企業向けの人材と言えるのです。

一方で、決められた業務を淡々とこなしたいという方にはスタートアップ/ベンチャー企業は不向きかもしれません。

ポジティブマインドと行動力

一般的にスタートアップ/ベンチャー企業の事業はそもそも成功する可能性が低く、なかなか業務が思うように進まないことも多いです。
そのような環境の中でネガティブ思考でいると、悪い面ばかりが気になってしまいます。
失敗を失敗と思わず、くじけることなくポジティブにマインドをコントロールできる方は、スタートアップ/ベンチャー企業に向いていると言えます。

また、スタートアップ/ベンチャー企業では、待っているだけではなかなかチャンスは巡ってきません。チャンスを逃さないように「まずはやってみる」という考えを持って、即座に行動を起こすことが求められます。
そのため、思い立ったらすぐ実行できる行動力を持っている方もスタートアップ/ベンチャー企業に向いています。

まとめ:メリット・デメリットをしっかりと理解し、転職の目的を達成できるようにしよう

以上、スタートアップ/ベンチャー企業で働く3つのメリットと3つのデメリットに加えて、スタートアップ/ベンチャー企業に向いている人の3つの特徴をご紹介しました。

裁量権の大きい環境や成果の実感といったメリットも多い一方で、仕事のハードさや給与の低下などのデメリットも、スタートアップ/ベンチャー企業への転職においては十分に考慮しなければなりません。

しかし、転職活動において最も重要なのは、「転職の目的が達成できること」です。
「不安定でもやりがいを感じられる環境で働きたい」、「事業の0→1を経験したい」など、人それぞれスタートアップ/ベンチャー企業へ転職をしようと思った目的があるはずです。
確かに転職において年収などの待遇は重要ですが、転職目的が果たされなければ納得感の低い選択となってしまいます。
そのためしっかりと自身の転職の目的を意識した上で、スタートアップ/ベンチャー企業への転職活動を行うようにしてください。

この記事を書いた人

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アマテラス編集部

「次の100年を照らす、100社を創出する」アマテラスの編集部です。スタートアップにまつわる情報をお届けします。