つくば市は、筑波大学や産総研、JAXAなどの国立研究機関が集積する科学技術のメッカであり、日本一の博士号取得者が集まる街です。ディープテック分野での革新を牽引し、約230社のスタートアップを輩出してきたこの地域は、ビジネス人材不足という課題を抱えています。是非、あなたのビジネス経験や情熱を、世界を変えるイノベーションに注ぎませんか?つくば市で働くことは、あなたのキャリアだけでなく、科学技術の未来を形作るという、大きな価値を生み出す旅への第一歩となります。

実際につくば市で働くのインタビューと厳選されたスタートアップをご紹介します。

【つくばインタビュー】Vol.1 株式会社Thermalytica

今回お話を伺ったのは、同社で経営戦略部長を務める篠本遼氏。移住や転職の経緯をはじめ、スタートアップ企業で働く魅力やつくば市の子育て環境など、ざっくばらんにお話しいただきました。

私たちは膨大なエネルギーを消費することで快適に暮らしています。しかしエネルギーの多くは発電時などに熱として放出され、無駄になっています。結果として地球温暖化が進んでいるのです。大事なのは、熱効率を高めてエネルギーの無駄を減らすこと。そこで熱制御に取り組むサーマルマネジメント業界から注目されているのが、断熱材「TIISA」です。

熱伝導率の低いシリカ由来の素材はコストの高さが難点でしたが、TIISAの開発・製造を行う株式会社Thermalyticaは、独自の技術でこの課題を克服。世界中に普及させて脱炭素社会を実現することをめざし、市場開拓を進めています。

【つくばインタビュー】Vol.2 株式会社MamaWell

女性の社会進出とともに働く妊婦が増えています。2022年設立の株式会社MamaWellは、ウェアラブルデバイスを用いて心拍数などのバイタルデータをリアルタイムで収集し、妊娠中の女性の健康状態をモニタリング。データをもとに健康維持できるよう専任の助産師が伴走サポートするサービスを行っています。

同社のビジョンは「女性がより健やかで快適に暮らせる社会を実現する」、ミッションは「女性の生涯における健康をエビデンスに基づいてサポートする」。妊娠・出産によって女性のキャリア形成が中断されない社会の実現を目指しています。

インタビューに応じてくださったのは、4人目のメンバーとして同社に加わった菅谷勇貴さん。副業にも力を入れている菅谷さんからは、つくばの魅力に加え、パラレルワークがもたらす価値やスタートアップらしい柔軟な働き方などについても聞くことがきました。

【つくばインタビュー】Vol.3 つくば研究支援センター

TCI(Tsukuba Center Inc.)の通称で知られる株式会社つくば研究支援センターは、茨城県、日本政策投資銀行および民間企業など76団体の出資により、第3セクターとして1988年に設立されました。研究機関が集積する立地を活かし、産官学の連携による新事業の創出や支援を推進しています。税理士、社労士、弁護士といった経営支援のプロやベンチャーキャピタル、金融機関等と協力し、営業面や経理面のサポートから法的課題の解決や海外進出のバックアップまで、支援内容は多岐にわたります。近年は研究シーズの事業化を積極的に進め、研究開発型ベンチャー企業の育成に注力。オフィスやコワーキングスペースだけでなく、研究開発を行うためのラボも提供しています。

ロースクールを経て新卒では金融庁に就職したというTCIの大塚和慶氏に、現在の仕事に就くまでの経緯やつくば市で働く魅力について伺いました。スタートアップにおける支援業務の重要性やニーズについても分かるインタビューとなりました。

【つくばインタビュー】Vol.4 つくば市スタートアップ推進室

つくば市は2018年4月にスタートアップ推進室を設置し、同年12月につくば市スタートアップ戦略(第1期)を公表。スタートアップ支援を本格的にスタートさせました。インキュベーション施設のつくばスタートアップパークを運営。市内の研究者や学生、スタートアップなどは、施設内のコワーキングスペース(会議室付き)を半額で利用できます。また、起業や経営に関する無料相談会を定期的に開催するなどして研究シーズの事業化やスタートアップ企業の成長促進を進めています。

インタビューにご対応いただいたのは、つくば市の職員でスタートアップ推進室の室長とつくばスタートアップパークの所長を兼務する屋代知行氏。つくば市がスタートアップ支援に力を入れる理由やつくば市の魅力、そしてつくばのスタートアップの現場で必要とされる人材や大変さについてもお話しいただきました。

【つくばインタビュー】Vol.5 茨城県産業戦略部技術革新課

茨城県は、産学官の連携によって優れた技術シーズの事業化、ベンチャー企業の創出から成長支援まで一貫して支援。世界に挑戦するベンチャー企業の創出・育成に取り組んでいます。その中心となっているのが茨城県産業戦略部技術革新課であり、投資家や事業会社とのマッチング支援をはじめ、技術開発や研究に関する支援、多様なステークホルダーとの交流機会の提供などを行っています。

技術革新課の木野内裕一さんに、つくばで毎月開かれている交流イベント「TSUKUBA CONNÉCT」の意義やベンチャー企業に特化した公共調達の促進など、茨城県が取り組んでいるベンチャー支援事業について伺いました。「様々な企業の挑戦を支える黒子役として、粘り腰で取り組みたい」という言葉から、茨城県職員としての責任と熱意が伝わってきました。

【つくばインタビュー】Vol.6 筑波大学国際産学連携本部

つくばディープテック・スタートアップ特集の一環として、
筑波大学国際産学連携本部の野村豪助教のインタビューをアマテラス藤岡が行い、
株式会社つくば研究支援センターさんのnoteに掲載していただきました。

以下に記事をご紹介しますので是非ご覧ください。

今回お話を伺ったのは、筑波大学国際産学連携本部の野村豪助教。知的財産管理に興味を持ち、2018年から筑波大学の技術移転マネージャーとして国内外の民間企業との共同研究のマッチングや知的財産の創出などに携わってきました。筑波大学の強みや同大学の認定ベンチャーとなる要件などについて教えていただきました。

多分野のシーズと230超の認定ベンチャーがある筑波大学、国立研究機関と連携しディープテックで社会に貢献する

 【つくばインタビュー】Vol.7 株式会社AIST Solutions

失われた30年といわれる、日本の長い不景気。その大きな原因は産業の競争力低下にあります。ただ、技術力が失われたわけではありません。GDPの停滞は、世界で勝ち抜けるだけのマーケティング力や技術を事業化させるスピードがなかったためです。

つくば市には、社会課題の解決と産業の競争力強化をミッションとした機関があります。国内12カ所に研究拠点を持ち、約2,300名の研究者を抱える日本最大級の国の研究機関、産総研(産業技術総合研究所)です。

これまで産総研は多くの企業と先進的な研究開発を行ってきましたが、研究成果の社会実装については企業に任せていました。しかし昨年4月、産総研の100%出資で株式会社AIST Solutionsを設立。多岐にわたる産総研の技術資産と技術資源を総動員し、技術の事業化に自ら取り組み始めました。

2024年2月にAIST Solutionsに入社した大塚聡太さんに、同社の認定ベンチャーになるメリットやつくば発のスタートアップに参画する魅力、社会課題解決への想いなどを聞きました。

 【つくばインタビュー】Vol.8 六興実業株式会社

つくばスタートアップ特集として、六興実業株式会社 段林CEOインタビューをご紹介いたします。

物流業界の問題に真っ向から取り組むべく、2023年10月に立ち上がった会社が六興実業株式会社です。
代表取締役社長の段林修平氏は、新卒で入社したメガベンチャーでのグループ最年少での新規事業子会社社長就任を皮切りに、いくつもの業界で事業立ち上げを経験したのち、茨城県坂東市の地場運送会社の事業承継で「実業」の世界に足を踏み入れました。
現在は運送業界に関わる全ての人を豊かにし、「モノを運ぶ」というインフラを後世に残すべく、日々チャレンジを続けています。

 【注目】アマテラスが注目するつくばディープテック・スタートアップ 

つくば市は、日本の科学技術の中心地として知られ、数多くの革新的なスタートアップが誕生しています。その中でも、特に注目されているのが、ディープテック領域で輝くスタートアップです。ディープテックとは、科学やエンジニアリングの最前線で生まれた革新的な技術を指します。つくばの豊かな研究環境と、国際的な連携によって、つくば発ディープテックスタートアップは日々進化を遂げています。本記事では、数あるつくば発のディープテックスタートアップの中から厳選して7社ご紹介いたします。

おわりに

つくば市は、科学技術の未来を創造する地であり、革新的なスタートアップとともに成長する機会が豊富にあります。紹介したCOOの転職体験や、注目のディープテック・スタートアップからも見て取れるように、この街では、世界に影響を与える仕事に取り組むことができます。気になるスタートアップがあれば、是非「話を聞きたい」からご連絡してみてください。人生をかけるスタートアップに出会おう。