地球と全生物に最適なエコシステムを確立する

会社の特徴

極限環境藻類「ガルディエリア」の力を活かして地球規模の環境課題を解決し、
サステナビリティに貢献します。

都市鉱山リサイクル市場における貴金属の回収および既存技術からの生産性向上、海外の天然金鉱山における水銀被害の抑止、CO2削減などを通じ、経済発展の過程で生み出された環境課題に取り組み、地球ならびに次世代の人類が健やかに生きられる世界を目指します。


● 私たちが解決を目指す社会課題
当社の扱う微細藻類「硫酸性温泉紅藻ガルディエリア」は5-10µmと非常に小さな生き物ですが、その表面に金(Au)やパラジウム(Pd)などの有価金属を特異的に吸着します。
当社はこの機能性に着目し、ガルディエリアを素材とした、貴金属吸着材の開発を行っています。
また、光合成培養の過程でCO2を吸収することもできます。
私たちは、このガルディエリアの特徴を活かした貴金属吸着材の開発を通じて、日本と世界における金属リサイクルの推進や金鉱山における環境負荷の軽減、工場等排ガスを活用したCO2固定化を目指し、循環社会に貢献します。

【課題1】貴金属リサイクルの非効率
ごみとして大量に廃棄される家電製品などの中には有用な資源が高濃度で存在するため、これを都市における鉱山に見立て、「都市鉱山」と呼びます。そこから資源を再生し、有効活用するリサイクルが注目されていますが、技術的な難しさから多くの有価金属がリサイクルされないまま廃棄されているのが現状です。
ガルディエリア由来の吸着剤は、都市鉱山の特に金(Au)、パラジウム(Pd)のリサイクルにおいて、これまで破棄されていた薄い溶液(一般的には10ppm未満)からも対象金属を回収することができます。その結果、破棄されていた分の貴金属リサイクル量は純増し、逆にその分の貴金属採掘を減らす事ができます。また、現状、貴金属の回収にはイオン交換樹脂という化成品が利用されていますが、これら石油製品を当社の貴金属吸着材で置き換えることで、回収プロセスそのものにおけるCO2排出量削減にも寄与しています。

【課題2】天然金鉱山における環境汚染
世界の金採掘市場において、長年大きな社会課題となっているのがASGM(Artisanal and Small-scale Gold Mining/人手による小規模金採掘)です。ASGMは世界70か国に点在し、産出量およそ3,000億円と、世界の金産出量の約20%を占めており、世界中で約1,500万人が金採掘に従事していると言われています。
ASGMの多くが事業としての正式な届出を行っておらず、そこでは約500万人の女性や子どもが劣悪な環境下で働いているとされ、原材料や産出された金の流通経路も不明瞭であるという課題を有します。また、採掘の手法として水銀を大量に使用しており、世界の人為的水銀汚染の40%以上が金採掘由来と言われています。
当社は、こうした金採掘プロセスにおいて、有害物質を全く使わない手法を開発し、日本国内で特許を取得しています(グローバルでの特許取得準備中)。既存技術に比べて大きなプロセスの変更もなく、より多くの金を採取可能なため、環境意識の高い鉱山のみならず、大きな初期投資や、安全対策を行うことができないASGMでも当社技術の採用が可能と考えており、当社はこのテクノロジーを通じて、環境汚染物質利用の減少に貢献します。

【課題3】非循環型社会
私たちは地球環境の大きさに甘えて、地球から享受できる空気や水、地下資源など多くの恵みを使い尽くす、一方通行の非循環型社会を作り上げてきました。当社はこの状況を微細藻類とサイエンスの力で変えていきたいと考えています。
中でも昨今削減が叫ばれている大気中のCO2削減方法は大きくわけて、物理化学的アプローチと生物学的アプローチがあります。固定量では明らかに物理化学的なアプローチが優れるものの、それで回収したCO2の用途が少ないという難点があります。それに対して、生物学的アプローチは植林など従前より行われていますが、木材の固定量は少なく、より効率的な方法が模索されています。
微細藻類は植林などに比べて生育が速く、固定化した微細藻類も複数の用途が考えられる事、また、農林水産物の生産と土地が競合しない事からシステム全体で考えると大きな効果が期待されます。ガルディエリアは光と大気中または工業排ガスなどに含まれるCO2で育てることができます。現在はまだその培養方法は量産段階にありませんが、量産の目処がたった暁には、細胞表面を産業分野に応用しながらも、それ以外の成分は食料や魚の餌、または農業用肥料などにすることで、再度育てた植物にCO2を固定化しつつ、食料問題を解決し循環型の世界を作り上げることができると考えています。

VISION

≪MISSION≫
地球と全生物に最適なエコシステムを確立する
Establish optimal ecosystem for earth and all living things

≪Vision≫
極限環境微生物の技術開発を通じて、環境的にも経済的にも持続可能な資源循環を実現する
Materialize eco-friendly and self-sustainable circular economy by advancing R&D of extremophiles for earth and all living things

会社概要

会社名 株式会社ガルデリア
代表者名 代表取締役CEO 谷本 肇
所在地 東京都
会社URL https://galdieria.com/
設立 2015年
従業員数 11 〜 30人
ファイナンス情報 ファイナンス情報を閲覧いただくには 会員登録 が必要となります。

主要メンバー紹介

谷本 肇

代表取締役CEO 谷本 肇

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慶應義塾大学大学院経営管理研究科MBA。大学院在学中にペンシルバニア大学ウォートンスクールに交換留学。リー・クアンユー公共政策大学院エグゼクティブプログラム修了。
国内で5年間の外資系戦略コンサルファーム勤務を経て渡米。シリコンバレーにて現地ベンチャー企業の事業開発推進、日本およびアジア企業との戦略提携の橋渡しを行う。
2000年に企業向け情報共有ソフトを開発提供するリアルコム株式会社を創業し、代表取締役CEOに就任。2007年に東証マザーズに上場。海外ソフトベンチャーの買収を通じ、日、米、印の3地域でビジネス展開を行う。その後同社を退職し、2013年にベンチャー支援、大企業のオープインイノベーション支援を行うテネクス株式会社創業、代表取締役CEO就任。
2015年に微細藻類研究開発を通じた地球環境改善、循環経済構築を目指す株式会社ガルデリアを共同創業。現在当社代表取締役CEOを務める。

アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー(EOY) 2005ファイナリスト、「Red Herring 100 Private Company in Asia」(2005年) 選出。2014年に北米最高峰デナリ(旧マッキンリー)登頂。Japan MENSA会員

福田 雅和

取締役 福田 雅和

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株式会社パスコで地図をベースとした分析、情報共有などGIS(地理情報システム)の提案から実装までを手がける。自治体の都市計画や上下水道管理などの仕組みをはじめ、民間企業向けのマーケティングシステムなどデータの切り口として地図を使う手法を様々な業界に展開。その経験を元に、IT業界へ転身後、ネットワークからアプリケーションまでフルスタックでこなす中で、企業内の情報共有に着目。リアルコム株式会社にて保険業界で本部と代理店に大動脈を通す数億円規模のプロジェクトマネジメントを経験。その後は自社クラウドサービスの立ち上げを中心とした事業開発を担当。
その後、日本ビジネスシステムズ株式会社でマイクロソフト社とのアライアンス立ち上げから、数百名規模の部門マネジメント、計数管理、複数のサービス開発を行いつつ、テクノロジーが社会に与える影響を体感。言語にとらわれない製品であるガルディエリアであれば日本からでも非線形成長を実現できると考え当社参画。
当社では事業開発担当としてNEDOなどの大型プロジェクトや、お客様との実証実験など複数案件のマネジメントに加え、製品や、培養設備を研究員とともに作り上げていくことで、マーケットからのリクエストと技術開発のバランスを取りつつ事業開発を推進している。

細谷 賢由

取締役 細谷 賢由

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一橋大学経済学部卒業。株式会社日本興業銀行入行後、米国債・各種デリバティブのトレーディング、システムの保守・運用等に従事。その後創業初期の株式会社デジタルガレージに参画し、IPO前の管理体制の整備等に注力。2004年4月にサイボウズ株式会社に入社し、同社取締役副社長兼経営管理部長を務める。東証1部(現:東証プライム)への昇格など、CFOとして同社の急成長期を支える。その後、2007年には日活に転じ、事業戦略立案、資本政策等を主導。2016年に環境・エネルギー分野に特化したベンチャー・キャピタルである株式会社環境エネルギー投資に入社し、取締役に就任(現任)。H2L株式会社の非常勤取締役、株式会社アクティブアンドカンパニー、LiLz株式会社の非常勤取締役も務める。 2024年3月、当社取締役に就任。

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