名古屋大学/新規環状ｍRNA医薬を社会実装するスタートアップの事業化支援（CEO候補）

業務詳細

＜募集背景＞
2024年1月に、名古屋大学を主幹機関とし東海地域に拠点をおく16機関が、
Tokai Network for Grobal Leading Innovation（Tongali）プラットフォームとして、
大学発新産業創出基金事業スタートアップ・エコシステム共創プログラムに採択されました。
本プログラムにより、技術シーズのスタートアップ化を目指す研究者の支援プログラム（GAPファンドプログラム）を実施します。
本募集では、以下の研究者の事業化検討を支援いただける方を募集いたします。

＜研究者代表者＞
名古屋大学大学院理学研究科理学専攻物質・生命化学領域生物有機化学研究室 阿部洋先生

＜事業概要＞
mRNA医薬はコロナワクチンなどにも採用され、その迅速性や比較的簡便で安価に製造できる点、また様々な疾患への新たな治療法として期待されています。しかしながら通常のｍRNAは翻訳効率や安定性、組織・疾患選択性などの点で課題があります。

本事業では、上記の課題を解決し、翻訳効率や安定性また選択性が高い新規環状ｍRNA医薬を導出いたします。

＜本技術の特徴＞
通常のｍRNAの課題を解決し、新たな機能を創る技術として環状ｍRNAを自由に化学合成する技術、
安定性向上のための環状ｍRNAの修飾化技術、環状ｍRNAを設計する技術を開発することに成功しました。

これら技術に関し論文掲載また特許など出願を実施しております。

＜現在の事業検証状況＞
・環状ｍRNAの技術開発（製造技術、適用範囲の拡大、新規環状ｍRNAのin vivo評価）を検討しています。
・海外展開や大手製薬企業向けのライセンスビジネスなど事業戦略・事業計画を考案中です。

＜今年度検討したいこと＞
■ビジネス面
・市場調査、ターゲット選定（未治療領域：がんや感染症など）、競合分析
・事業戦略・事業計画（収益モデル）の立案と資金調達
・ライセンス先製薬会社の探索、製造委託先候補の選定
・特許戦略の立案

■研究開発面
・研究フォーカスの決定
・技術プラットフォームの策定
・非臨床研究
・規制戦略の策定

＜支援いただきたい検討事項＞
・事業戦略・事業計画の立案（ターゲット市場やビジネスモデル）及び、収益予測
・ライセンス候補先の獲得戦略
・VCとのシード資金調達に向けたディスカッション（資金調達のための必要事項の整理）

＜長期的には＞
まずは、来年3月までの事業化検討をサポートください。
※その後、関わっていただく中で事業の将来性・チームをご理解いただき、
ご関心をお持ちいただければ、将来のCEO候補などをご検討いただけますと幸いです。

求める人物像

＜本件の期待＞
GAPファンドプログラムにおいて、事業化検討をサポートいただける方を募集いたします。

以下、いずれかの経験を有する方
・創薬ベンチャーや製薬企業で前臨床開発から臨床開発までのプロセス経験
・創薬における共同研究プロジェクトマネジメント経験
・バイオロジーのPhD保有者であり、かつ戦略コンサルティングファームで年以上の経験
・創薬スタートアップで経営に携わった経験
・ベンチャーキャピタルファームでの３年以上のキャピタリスト経験
・創薬に関するビジネスデベロップメント（In/Out）の経験
・創薬を通じて、患者さんの健康に貢献、科学で世界を変革することに情熱を持てる方

＜尚可＞
RNA医薬や核酸医薬、バイオ医薬品に関する知見
創薬実績が豊富な方の推薦があるとよい（推薦者へのインタビューを実施予定）

募集情報