
フィンテック(FinTech)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術組み合わせることによる、新しいサービスや事業領域などのこと指します。たとえばクラウド会計ソフトや、決済サービスなどがたびたび例として挙げられます。
2021年にはその市場規模は1兆8000億円に達すると予想されており、これは2016年度の2倍となっています。
経理のオートメーション化(メリービズ株式会社、BEARTAIL株式会社)やキャッシュレス化(株式会社インフキュリオン)がフィンテック市場の成長の要因となっています。ほかにも、クレジット契約を規制する割賦販売法の改正を受けたクレジットカードによるキャッシュレス化(株式会社FOLIO、株式会社Handii)が推進されています。
この記事では、アマテラスが注目しているフィンテックスタートアップ企業を10社紹介します。
===フィンテックスタートアップ企業一覧===
BtoC
1.ファミリーテック株式会社(電子決済)
2.株式会社FOLIO(資産管理)BtoB
3.株式会社BEARTAIL(ベアテイル)(経理)
4.メリービズ株式会社(経理)
5.OLTA(オルタ)株式会社(融資)
6.iYell(イエール)株式会社(融資)
7.株式会社インフキュリオン(電子決済)
8.株式会社Handii(ハンディ)(電子決済)
9.株式会社ケップル(投資)
10.株式会社Finatext(フィナテキスト)ホールディングス(BtoB/BtoC)(投資)
家族向けのFintechアプリを開発
ファミリーテック株式会社
ファミリーテック株式会社は、銀行口座やクレジットカードなどの決済手段を家族でシェアできる「ファミリーバンク」を提供しています。
「ファミリーバンク」は、世帯単位で銀行口座やクレジットカードを持ち、シェアして使えるようにすることで、支払い時の手間や家計管理などの負担を減らします。
代表取締役CEO/CTOの中村貴一氏は、ベイカレント・コンサルティングにて大手ゲーム会社のシステム基盤開発や先端技術の研究支援などに従事。 2021年5月、ファミリーテック株式会社を共同創業。
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オンライン証券サービスの提供
株式会社FOLIO(フォリオ)
株式会社FOLIOは、「フォリオ」というオンライン証券サービスを提供しています。「フォリオ」の特徴は、ユーザーが「銘柄(企業)」にではなく「テーマ」に投資することです。プロが選定したテーマはドローン、eスポーツ、ガールズトレンド、人工知能などといった多様なものとなっています。
代表取締役CEOの甲斐真一郎氏は京都大学卒業後、ゴールドマン・サックスにて、金利(日本国債、金利デリバティブ)のトレーダーとして5年ほど経験を積み、その後、2015年12月に株式会社FOLIOを創業。
AIによる経費精算システム
株式会社BEARTAIL(ベアテイル)
株式会社BEARTAILは、経費精算システムの「RECEIPT POST(レシートポスト)」を提供しています。「RECEIPT POST」は、領収書を撮影し、ポストに投函するだけでするだけで、AIが自動入力し、精算するシステムです。これによって経理担当者の作業時間を90%削減できる上に、保管から一定期間後の廃棄まで代行します。
代表取締役社長の黒﨑賢一氏は、筑波大学(情報学群)在学中の2012年6月に株式会社BEARTAILを創業。
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バーチャル経理アシスタント
メリービズ株式会社
メリービズ株式会社は、主に中小規模の事業者に向けた会計・経理業務全般を支援・代行するクラウドソーシングサービスの「バーチャル経理アシスタント」を提供しています。バーチャル経理アシスタントは、カスタマイズすることで会計・経理の必要な業務を最適化できるようになっています。
代表取締役の工藤博樹氏は、日本IBMにてグローバルプロジェクトのプロジェクトマネージャーを担当のち、INSEAD MBAを取得。リブ株式会社(現:メリービズ株式会社)で経理サービスのメリービズを開始。Fintech協会を立ち上げ、現在理事。
クラウドファクタリング
OLTA(オルタ)株式会社
OLTA株式会社は、機械学習や外部サービスとのデータ連携を活用した、中小企業向け資金調達サービスの「クラウドファクタリング事業」を運営しています。クラウドファクタリング事業によって、請求書(売掛金)をオンライン上で売却することができるWebサービスを提供することにより、中小企業がオフィスにいながら資金調達ができるようになります。
代表取締役CEOの澤岻優紀は、野村證券株式会社に従事した後、OLTA株式会社を創業。
住宅ローンテック
iYell(イエール)株式会社
iYell株式会社は、煩雑な住宅ローン事務作業を住宅ローンの専門家にアウトソーシングできるスマートフォンアプリ「いえーる ダンドリ」、金融機関向けに住宅ローン案件獲得が可能な住宅ローン案件紹介するプラットフォーム「モーゲージコア」、ユーザーの属性に合わせて最適な住宅ローンを紹介する比較相談サービス「住宅ローンの窓口」などの提供をしています。
「いえーる ダンドリ」は、テクノロジーとプロフェッショナルチームを活用し、住宅事業者が抱える住宅ローン業務を効率化するアプリです。いえーるダンドリを活用することで不動産業務の中で25%を占める住宅ローン業務が軽減され、販売活動に専念することができます。
代表取締役社長兼CEOの窪田光洋は、青山学院大学経営学部を卒業後、SBIモーゲージ株式会社(現:アルヒ)に入社。その後2016年にiYellを創業。
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BaaS(Banking as a Service)プラットフォーム
株式会社インフキュリオン
株式会社インフキュリオンは、金融・Fintech領域を起点に新しい事業やプロダクトを生み出すことで、より便利でスマートな世界を目指すDXカンパニーです。インフキュリオンはバーコード決済を中心に、様々な金融・決済機能をもつBaaS(Banking as a Service、サービスとしての銀行)、「Wallet Station」を提供しています。
代表取締役の丸山弘毅氏は、慶應義塾大学商学部卒業後、株式会社ジェーシービー入社。2006年インフキュリオンを創業。2015年一般社団法人Fintech協会を設立し代表理事会長に就任(現 常務理事)。2018年に、一般社団法人キャッシュレス推進協議会理事に就任。
バーチャル法人カード
株式会社Handii(ハンディ)
株式会社Handiiは、管理画面上からいつでも必要な分だけ、法人カードがワンクリックで発行できるサービスサービス「paild(ペイルド)」を開発しています。「paild」は、管理画面上からいつでも必要な分だけ、プリペイド式のカードがワンクリックで発行できるなどの点に大きな特徴を持つサービスです。
代表取締役社長兼CEOの柳志明は東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻修士課程を卒業後、JPモルガン証券投資銀行部に入社。その後、高校の同級生であった森氏(現CTO)と株式会社Handiiを共同創業し、代表取締役社長兼CEOに就任。
スタートアップ投資のソリューションプラットフォーム
株式会社ケップル
株式会社ケップルは、スタートアップ投資のソリューションプラットフォーム「FUNDBOARD」を提供しています。
株式会社ケップルは、スタートアップ投資のソリューションプラットフォーム「FUNDBOARD」などを提供しています。FUNDBOARDは、投資活動のあらゆる情報を管理できる基盤を中心に、ソーシングからファンド決算まで多様な機能を1つのプラットフォームで扱えるSaaS(Software as a Service、サービスとしてのソフトウェア)です。
代表取締役CEOの神先孝裕氏は、公認会計士試験合格後、あずさ監査法人に入所。2013年にスタートアップ支援を行うケップルグループを創業し、スタートアップ向け会計税務事業を開始。その後、2015年に株式会社ケップルを設立し、スタートアップと投資家向けソフトウェア「FUNDBOARD」の開発を開始。
【企業情報】https://amater.as/online/companies/992/
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サービス提供者として金融サービス・プロダクトを開発・提供
株式会社Finatext(フィナテキスト)ホールディングス
株式会社Finatextホールディングスは、次世代ウェルス・マネジメント・サービスを提供すること目指し設立された会社です。投資関連のアルゴリズム等を提供する「 Finatext(フィナテキスト)」と、機関投資家向けにビッグデータ解析サービスを提供する「Nowcast(ナウキャスト)」、次世代証券プラットフォームの確立と、個人投資家のそれぞれのライフシーンで投資が可能なモバイル端末をメインとした証券会社「スマートプラス(2017年3月設立)」の3社を軸に、国内外(台湾、マレーシア、ベトナム、イギリス)で事業を展開しています。
代表取締役CEOの林良太氏は、ドイツ銀行のロンドン・グローバル・マーケット部門で、株式アルゴリズム・トレーディング・システムの開発に従事。その後、Finatext Ltdを設立。
この他にも、様々なフィンテック企業がありますので、ぜひ御覧ください。